山陽日日新聞社ロゴ 2012年7月24日(火)
熊野権現例祭
ベテランと若者が力を合わせ・・・
 水尾町の水祭り賑やかに
  盛り上がった子どもみこし 
熊野神社参道に賑わい
祭を盛り上げた子供たち
 水尾町、熊野神社(通称・熊野権現)の例祭
「水祭り」が21日夜、同神社及び町内一帯で行わ
れ、参詣客らは涼を呼ぶ水細工に浸る夏の宵を楽
しんだ。            [林 良司]

 雨模様の中を先ず神社において祭典(神事)が
執り行われ、お宮を護持する町内会と水祭りを守
る会メンバー参列の下、亀山八幡宮の永井飾里宮
司が祝詞を奏上、熊野権現の御神前に、今年も皆
で祭りが執り行えることに感謝し、それぞれに祈
りを捧げた。
 参道入口となる神鎮小路から途切れることなく
参詣客の列が続き(写真上)、小路の中の小さな
お祭りながら、その賑わいは大手の祭りに負けて
はいない。
 メインの「水尾井」(神社下にある井戸)には、
祭りの分岐点となった3年前の「天の岩屋戸」か
ら続く神話シリーズの舞台が組まれ、今年は大国
主命が数々の試練を潜り抜けて成長する物語が再
現された。
 尾道テーマの組では、尾道松江線で繋がる松江
の小泉八雲から「耳無し芳一」、同じく若者組で
は井戸替え作業を題材とした「今と昔の井戸替え」、
子ども向け「となりのトトロ」など。
 対して親父さん勢は、既報の厳島神社を筆頭に、
ベテランの貫禄をえせつける秀逸なる舞台を組み
上げた。
 久保小学校児童も「水のいきもの」をテーマに、
水祭りにうつてつけの楽しい情景を披露した。
 今年の水祭りでは、子どもらを対象にした手作
りみこしの担ぎ体験が実施され、ワッショイ、ヨ
イヨサーと掛け声勇ましく町内を練り歩いた。
 中でも高須町から祭り見物にやって来た手塚君
兄弟は、受け継がれる遺伝子によって血が騒ぐの
か、威勢よくみこしを担ぎ続け、三体廻しならぬ
一体廻しを繰り広げ、更には人形から飛び出す水
で神輿を洗い清める「神輿洗い」?にまで突入す
るなど、大いに祭りを盛り上げ、観衆から大きな
拍手と声援を受けていた(写真下は神社まで担ぎ
上げられた神輿と、満足気な手塚君兄弟と友達の
林君。汗びっしょりになりながらも元気いっぱい
祭りを盛り上げた)。



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