2010年3月17日(水)
水彩と短詩のコラボ展
 瀬戸田光明坊や尾道ラーメン
展示の様子
 新浜1丁目、画廊喫茶あすなろで第2回「オリ
ジナル水彩画&短詩形詩」合同展が開かれている。
31日まで。土日祭日は休業。
 牛乳パックを再生し日本で唯一人のオリジナル
な画用紙を使って水彩画を描く岸本加苗さん(76)
と日本歌人クラブ会員、山口恃至(よりよし)さ
ん(84)の詩とのコラボ展。2回目の合同展は尾
道風景を中心に15点を出品している。
 瀬戸田町、後白河法皇勅願寺・光明坊=写真左
=は「瀬戸内海 生口島 浄土宗の開祖たる 法
然法座に通う内 後白河法皇三皇女 心とらわれ
 恋うれども かなわぬ思いに世をさりぬ 地域
の人々あわれみて 法然の碑もともに建て 今も
伝わる光明坊」と悲恋の物語を慈悲深い詩で綴り、
絵を浮かび上がらせている。
 このほか「尾道ラーメン」、浄土寺の「慈母観
音」、藤井川の「曼珠沙華」、「御調八幡」など
岸本さんの水彩画と山口さんの短詩が見事にマッ
チし、観る人を楽しませている。
 岸本さんは牛乳パックの中の繊維のパルプを取
り出し、ミキサーで固めたオリジナルな画用紙を
作り水彩画を描いているが画用紙の凸凹と牛乳パ
ックに残っていた糊が浮き出て油絵のような風合
いを醸し出している。絵も明るく元気で観る人を
勇気づけている。
 山口さんは尾道では2人だけの歌人クラブ会員
で「ひねくれ親父」のペンネームで親しまれてい
る。
 一昨年3月、二人は「絵筆の散歩」を自費出版
し、文芸社の目にとまり同社から「絵筆の歩み」
を一昨年暮れに発行、息の合ったコラボ作品集は
好評を博している。
 岸本さんは「感動する楽しい作品を描いていき
たい」、山口さんは「絵が面白いから詩を書いて
みた。詩も楽しんでください」と呼びかけていた。

あすなろの場所はこちらの「あ」



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