2010年1月9日(土)
NHK朝の連ドラ
昭和39年の「うず潮」以来、46年ぶり2度目
 尾道舞台に「てっぱん」
  造船の町とお好み焼きの"鉄板文化"
 不景気に押しつぶされ閉塞感が深まるばかりの
地方にあって、NHK朝の連続テレビ小説の舞台
に、一地方都市としては異例の尾道が二度目の指
名をうけた。9月27日(月)〜来年3月26日(土)
までの半年間、朝と昼の2回にわたって放送され
る「てっぱん」がそれで、NHK大阪放送局では
7日の記者発表をうけて翌8日午後、チーフプロ
デューサーの海辺潔氏らが早速、尾道市を訪れ、
平谷市長を表敬訪問した(詳細は続報)。
 NHKの広報資料によると、今年後期の連続テ
レビ小説は「てっぱん」。イケズなぱあさんから
学ぶ″知恵″と″情け″。ガンボな孫娘を通して
知る″夢″と″愛″。一枚の鉄板が、ふたりの世
界を広げていく−というふれ込み。
 第83作目となる連続テレビ小説は「大阪と尾道
を舞台に、お好み焼き屋を開業することになった
ヒロインあかり(配役は未定)の奮闘を笑いと涙
で綴る鉄板繁盛記」になる。
 大阪が連ドラの舞台となるのは平成19年の「ち
りとてちん」以来。広島県が舞台となるのは昭和
53年の「わたしは海」以来で、尾道が舞台となる
のは昭和39年の「うず潮」以来、46年ぶりのこと
になる。
 いわゆる「町おこし」の起爆剤として、即効性
のあるNHKの連ドラ、大河ドラマの″誘致合戦″
が水面下で繰り広げられているが、日本の八百分
の一の尾道が83作目で2度目の舞台となること自
体、大変誇らしくまた喜びでもある。
 1月3日スタートの大河ドラマ「龍馬伝」では、
福山の鞆の浦が″同名″の福山雅治主演で、これ
からスポットライトを浴びてくることになるが、
尾道と輛の瀬戸内の二大港町が夏から秋にかけ、
嫌がうえにも全国的に注目されることになってく
る。
 この朗報をうけて平谷市長は八日朝「海事都市・
造船のまち尾道と今治には、鉄の文化でもう一つ
お好み焼きと焼き鳥があり、これをなんとか打ち
出せないかと、私案を話してきたところ、今回そ
の通りの舞台設定が出来、自分も驚いている。
 NHKの方からは、長年尾道が取り組んできた
まちづくりの積み重ね(今日の状況)が局内でも
高い評価をうけている、その証(あかし)でしょ
うといった内々の話しがあった」などと本紙記者
に喜びを語っていた。

ドラマの舞台
 お好み焼き屋は、広島県内で2000軒、大阪府内
では3800軒あると言われ、共に"お好み焼きの町"
として知られています。
 このドラマの主な舞台となる大阪は、狭い地域
にお好み焼き屋が軒を並べる、いわぱ"鉄板文化"
の中心地です。一方、北前船の寄港地として栄え
た歴史の町・尾道は、大小合わせて20の造船所が
ひしめく"造船の町"でもあります。鉄板の音を子
守唄代わりに育ったあかりが、様々な困難を乗り
越えて、二つの町を結び付けていきます。



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