2009年11月28日(土)
「尾道通り」に
 街灯などバナーフラッグ新調
  風景や祭り写真63枚デザインし
取り付け作業
風景を集めた旗
 尾道通り旧本陣・石畳地区商店街振興組合(見
永芳樹理事長、会員37店舗)が、通りを彩る新し
いバナーフラッグを制作、27日から掲出を始めた。
 尾道通り(もと金座街)は、本通りの長江口か
ら東側に延び、アーケードの長さは約120m。中心
市街地活性化事業(TMO)として行政の協力を
受けて2004年3月、通り全面を御影石の石畳で整
備したのをはじめ、アーケード内の明るさ度を高
め、街路灯や支柱も景観に配慮するなど大きく生
まれ変わった。
 これまでの「招き猫」によるバナーフラッグが
丸3年経って老朽化したことから、新たに尾道観
光に役立つものをと組合員が協議。観光スポット
や日常の風景、祭り、自然など、「尾道らしさ」
が伝わってくる写真をデザインしたものに全面リ
ニューアルした。制作費は32万円。
 写真素材は、写真のまち尾道四季展の入選作品
(尾道市観光課)をはじめ、「住吉花火まつり」
コンテストのグランプリ作品(尾道商工会議所)、
観光スポット写真(尾道観光協会)、しまなみ海
道の情景画像(本四連絡高速道路)の提供を受け
た。
 アーケードの支柱と街路灯47本に、横50m
x縦1.2mのフラッグを設置(=写真上)し、
天井部分の2ヶ所には大型(横3・6×縦3m)
のもの(=写真下)を吊り下げた。それぞれ全て
異なる写真になっており、合わせて63種類の尾道
風景を楽しむことができる。
 フラッグのデザインは、通りにある「アクセ」
のクリエイティブデザイナー、林朋子さん(尾道
大学美術学科卒業、一期生)が担当。「観光客だ
けでなく市民にも感動してもらえるような、最も
尾道らしい風景を選んだ」と話し、近年増えてい
る外国人の観光客に向けた英語の表記にも気を配
った。
 振興組合の高垣孝久常務(アクセ副社長)は
「まずは行政などからの写真提供と、尾道プリン
トの浅井友浩社長の制作協力があって実現した。
尾道通りの皆さんはムードが良く、若者達がやろ
うとすることを後押し下さることも大きい。尾道
観光の一助になれば」と話している。 [幾野伝]



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