2009年10月6日(火)
重井の三和ドック
 路地裏風情や島の味を
  ij創刊 因島人に捧げる元気マガジン
表紙
 船の修繕修理を専門にしている因島重井町、三
和ドック(寺西勇社長)が、「因島」にこだわっ
た情報誌「ij」(アイジェイ)を創刊した。
「造船所から発信するいんのしま元気マガジン」
を標榜し、今後も年2回のベースで発行していき
たいと話している。
 「我々の船の修繕業務は、地元といえども一般
の消費者とは関わり合いが薄いが、元気な因島を
島内外に伝えたい」と総務部検査課に「iJ因島
ジャパン編集室」をもうけ、松崎拓也・同課長代
理を中心に社員3人が取材と編集を担当した。
 ijとは「innoshimajapan」の略で、世界を駆
け巡る船舶の関連会社らしい印象を与える名称に
なっている。
 創刊号はA5判で14ページのカラー刷り。白
滝山と五百羅漢、大浜埼灯台と因島大橋などの
「因島おでかけ三景」に始まり、水軍まつりの小
早レースを特集。ご当地グルメとして、「おさか
なバーガー」や島内に唯一残る酒蔵「備南酒造の
清酒」、「因島海運のイカ焼き」など、「古いけ
ど新しいメイドイン因島」として紹介。
 一色鮮魚店の「おさかなバーガー」(300円)
などは、「土曜朝の限定発売で、11時から昼過ぎ
にはもう売り切れ」、「地元の人間もなかなか食
べられない」、「タチウオのフライとキャベツと
タルタルソースが絶妙」と知る人ぞ知る島の味を
詳しく載せている。
 「小路を抜けると海が見える」の散策コーナー
では、地蔵鼻や土生地区の路地裏風情、土生小前
で見つけた「ピカピカのマンホール」、民家の軒
先に今もある木製の牛乳箱など、レアな因島を取
り上げた。
 今までイベント会場でしか手に入らなかった同
社デザインのTシャツ(1800円)やキャップ
2500円)、帆布のトートバック(1200円)
の誌上での通信販売も始めた。
 2万部を発行し尾道観光協会の案内所などで配
布している。問い合わせは編集室(0845-26-1111)
へ。
                  [幾野伝]
造船所から発信する新情報誌
島のファンになってほしい
 創刊にあたって、編集部一同で「ようこそ、造
船の島・因島へ」と次の文を巻末に寄せている。
 はじめまして、我々三和ドックは、尾道よりし
まなみ海道に入って2番目の橋、因島大橋のお膝
元にある造船所です。目の前には風光明媚な布刈
瀬戸が広がり、水軍まつりの会場となるしまなみ
ビーチヘもすぐそぱです。
 社員全員でオリジナルTシャツを作って水軍ま
つりを盛り上げようとした2008年の夏。今年2009
年夏は「因島ジャパン」という新しいブランドを
立ち上げてしまいました。おまけに今度は情報誌
の発行です。
 因島のすぱらしさ、因島の魅力を伝えたい!!
造船所から発信する、今までにない新しいフリー
ペーパーの誕生です。「因島ジャパン」の頭文字
をとってIJ(アイージェイ)とお読みください。
 3年前の平成の大合併で尾道市となった因島市。
不本意な合併でやりきれない思いをした因島市の
人々。「なんで因島市じゃいけんのね」「前の方
が良かったのう」「どうして尾道市になったんか
のう」「なんか淋しいのう」。土生のお好み焼屋
で、長崎桟橋のおでん屋で、三庄の寿司屋で、田
熊の酒屋で…今でもそんな彼らの嘆きを耳にしま
す。
 本誌はそんな因島人に捧げる元気マガジンでも
あります。「アイ・ジェイ」には、『因島人(ジ
ン)』『因島じまん』という意味も含まれていま
す。因島を訪れるすべての皆さまに、この島のフ
ァンになってもらえれば…本誌がそのキッカケに
なれば幸いです。



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