2009年10月2日(金)
 多彩な尾道港の表情描く
  瀬山さんならではの海の色
赤い灯台と船の絵
 40年にわたり、遠洋マグロ船に乗り込んだり、
内海航路の船長として海に親しんできた瀬山清三
さんの「尾道の船と海展」が新浜1丁目、画廊喫
茶あすなろで開かれている。15日まで。
 小さい頃から画家になりたかったほど絵が好き
で10年前、一水会会員、村上選さんに師事して以
来、めきめき腕を上げ、県美展に2回入選、絵の
まち四季展では小林和作奨励賞など入賞が2回、
入選7回を数え、実力を発揮している。
 あすなろでは4回目の個展で初めて水彩画を出
品、尾道水道を行き交う漁船や歌港の朝焼けなど
刻々と変わる海の色を巧みに描いている。
 油絵は全日本海員組合機関誌の7月号の表紙を
飾った「赤い灯台」=写真=も展示、山口県上関
町の海隅景色で海面に赤い灯台が映し出されてい
るのが印象的。
 福岡の玄海灘から燧灘を遠望した荒々しい風景
や、それとは逆の波静かな尾道港が好対照で楽し
める。
 朝日の上がる黎明時と夕暮れ時に本当の海の色
が見えると船乗りならではの審美眼で描かれた海
面の色彩が際だち、観る者を魅了している。
 「水彩画に挑戦してみましたが油絵と違って細
かなとこに神経を使い、水彩画の難しさを知りま
した」(瀬山さん)と話していた。

場所はこちらの「あ」



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