2009年6月3日(水)
NHKが一週間
「街道てくてく旅。山陽道」で29日から
 春編は”尾道編”で締め
  尾道→向島→因島→瀬戸田は2日間
 5月26日(火)の市商連女性部会の総会の席
で、平谷市長が自身の近況報告を兼ねた時代認識
を語った中で「尾道にいま、どんな風が吹いてい
るのか」の中の一つ、NHK「街道てくてく旅。
山陽道」〜太宰府から平城京へ〜で、尾道がどの
ように登場するか?が明らかになった。
 NHKの同名の報道資料によると「春編」の放
送は5月11日(月)〜7月3日(金)で、福岡
県太宰府市の太宰府天満宮→広島県尾道市の生口
島までとなっており、春編が尾道市から福山市へ
通過するのではなく、平谷市長が女性部会で述べ
たように「尾道→向島→因島→生口島」と旅が進
み、ここで完結する中身になっていることが分か
る。
 放送はBShiとBS2が月〜金の午前8時から
15分間の生放送。BS2は月〜金の午後7時45
分から再放送。BShiは月〜木が午後10時45分から、
土は午前零時からの再放送となっている。
 「街道てくてく旅。山陽道」は、『歴史的な町
並みあり、豊かな自然ありのこの街道の現在の姿
を、旅人原田早穂さんが見つめる』企画で、中継
シリーズとして既に江戸時代の五街道(東海道、
中山道、甲州街道、日光・奥州街道)に引き続き、
昨年は四国八十八か所を完全踏破しており、今年
の山陽道がいわぱ″完結編″。
 春編が生口島でいったん完結し、秋編はまた尾
道からの出発になるのかどうか?の期待感までが
残る″ストーリー″になっているという見方もで
きる。
 本紙では10年以上も前から、自動車で毎日、走
っていても何も見えていない。「歩くことによっ
てはじめて見えてくる」と歩くまち・歩けるまち
尾道の一大キャンペーンを張った(その後、歩く
ことは定着)ことがあるが、NHKでも『番組の
一貫したコンセプトは「歩くことで見えてくるに
っぽん」』との認識を謳つている。
 6月1日が山口県の小郡で、16日に宮島口に
到着。25日(木)が本郷宿、26日(金)が三
原城下。
 そして、29日(月)が尾道宿、翌30日が向
島、7月1日が因島、2日が生口島(瀬戸田港)
で3日(金)が同じく生口島のサンセットビーチ
になっている。
 県庁所在地の広島が広島宿として18日(木)1
日の放送に対して、いかに合併したとはいえ『尾
道市』が尾道、向島、因島、生口島と一週間ぶっ
通しで5回に分けて放送することは『異例中の異
例』ともいえる厚遇と言わざるを得ない。

 向島は立花、因島は重井
 「街道てくてく旅」のNHK広報資料での紹介
は次の通り。
 [尾道宿]尾道の歴史は、遠く聖徳太子の時代
にまで遡るといわれており、当時から数多くの寺
が建立されてきた。また、中世には対明貿易の拠
点として、江戸時代には北前船の重要な中継港と
なり繁栄した。
 {向島(立花)]尾道水道をはさんで対岸にある
島で、渡船や尾道大橋、新尾道大橋で本土と結ぱ
れている。渡船は「尾道」と約5分で結んでいて、
住民や観光客の足として活躍している。
 [因島(重井)]向島と結ぶ因島大橋(しまなみ
海道)が架かる布刈瀬戸は、室町時代から戦国時
代にかけて活躍した村上水軍が支配する海の要衝
だった。因島水軍城は、村上水軍ゆかりの兵法書
や甲冑類が展示してある。
 [生口島(瀬戸田港)]″西の日光″とも呼ばれ
る耕三寺や平山郁夫美術館、野外彫刻作品が点在
する島ごと美術館など歴史と文化の香りにあふれ
ている。現在はしまなみ海道の開通とともに橋が
かかり、車で簡単に行き来ができるようになった。
 [生口島(サンセットビーチ)]長さ800mの
サンセットビーチは、中・四国地方随一の海浜ス
ポーツ公園で、環境省の「日本の水浴場88選」に
選定されている。懐かしのNHK人形劇「ひょっ
こりひょうたん島」の実際のモデルになったとい
われる島が沖に浮かんでいる。

街道とっておきのはなし
 [古寺巡り]尾道のシンボル的な存在である千
光寺をはじめ西國寺、浄土寺、天寧寺などの名刹
を巡るために石畳を歩く。ふと後ろを振り返ると、
そこには尾道らしい風景が見える。文豪・志賀直
哉も昇り下りした尾道一の大坂道、千光寺新道は
多くの映画やテレビに登場した。
 [レモン]今治市大三島と生口島を結ぶ多々羅
大橋付近の瀬戸田は、全国でも有数の柑橘類の生
産地であり、国産レモンの発祥地でもある。レモ
ンの花は年に3回ほど咲き、5月頃には他の柑橘
の花と相乗し、島中が甘い香りに包まれる。秋に
はたくさんのレモンが色づく。



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