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2009年5月23日(土) 26日に臨時議会 運休の駅前渡船に目鼻つく 盆前には運航再開か 浮桟橋設置と浚渫工事費を計上 |
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尾道市議会臨時議会が26日開かれ、桟橋が沈没 し運航を休止している駅前渡船の再開に向けて、 桟橋設置と浚渫工事費4550万円を計上する。航路 の再開は早ければ8月の盆前にもおこなわれ、9 月、尾道中学高校の移転開校に間に合わす。 尾道駅前と向島町富浜を結ぶ駅前渡船の向島側 浮桟橋は昨年12月、沈没、通勤通学客や病院通い のお年寄りら1500人の交通弱者の海の足が奪われ た。地元の向島区長会や移転する尾道学園から航 路再開の陳情書が出され、早期再開の声は日増し に高まっていた。 人、二輪車を運ぶ駅前渡船を運航する向島運航 と市が協議の末、行政がヘドロを浚渫し浮桟橋を 設置することで合意、市が取り付けた浮桟橋は新 たな運航会社に賃貸する。尾道側の浮桟橋は向島 運航が市に譲渡することが決まった。 臨時議会に計上された予算は浚渫工事費が90 0万円、浮桟橋の製作と据え付けが3650万円の計 4550万円。財源は県の経済対策元気づくり緊急交 付金2700万円に一般財源1850万円で6割を県の助 成金で賄い、市財政の負担の軽減をはかった。 ボーリングや地質調査、水深測量などは向島運 航が実施、これを受け継ぎ市は予算可決後、市内 の造船会社に相見積もりで浮桟橋を発注する。製 作、据え付けの工期をほぼ3か月とみており、 「出来れば、帰省客や観光客で賑わう8月の盆に は間に合わせたい」(相原満港湾担当参事)と1 日も早い再開に向け、努力したいと語っていた。 駅前渡船の運航は向島運航に代わり、新たな会 社が引き受け、浮桟橋は新会社に賃貸する。賃借 料は市の港湾施設条例に基づき決める。ただし尾 道側の向島運航の浮桟橋は市に譲渡、両桟橋とも メンテナンスは市が担う。 廃止されたしまなみフェリー(旧岸本渡船)の 桟橋が沈没した際、県の桟橋を賃貸したが曳航と 設置費用1400万円を市が負担した。 駅前渡船の1日の利用者は1500人、これに9月 からは尾道中学高校の生徒、教職員900人が渡 ってくる、それに5月連休明けにオープンした市 民センターむかしまにも渡船利用者は多く、1日 も早い再開がのぞまれている。 |