2009年3月29日(日)
尾道...セピア色の記憶−ありし日の尾道を辿る
 尾道駅舎から本通り風景
  尾中、戦前の卒業アルバムから..其ノ弐
昭和8年卒業記念アルバムより尾道風景
 【写真・上】尾道駅=尾道絵葉書の内にも見ら
れる尾道駅舎と駅前風景。手前のボンネットバス
が当時の市営バスで、後方にタクシー(黒色の車)、
その傍らには人力車も見える。駅舎の屋根から後
背に控える山手の洋館が少しだけ顔を覗かせてい
る。右端(駅舎東)の建物は、濱吉旅館。土堂小
学校の建物も東端に見えているが、まだ木造であ
る。
 【写真・中】展望台=同様に尾道絵葉書でも採
り上げられている展望台は、尾道城(この当時は
存在しない)近くにあった展望台で、現在地には
貯水タンクが設けられ、タンク上から展望できる
様に階段が取り付けられている。今日では千光寺
辺りから、或いは浄土寺山からの眺望が定番の展
望スポットになっているが、これに加えて千光寺
山西端から東方へ向けての眺望が、この当時のお
勧めの展望スポットだった様だ。因みに現在見る
山頂の展望台は、戦後のものである。
 【写真・下】本通り=誓文払いか何かの大売り
出し期間中の本通り商店街風景。往時の風景をよ
く記憶されておられる松本達良さん(尾道学研究
会)によると、奥に見えるコンクリートの建物が、
アールヌーボー建築で知られる秋元洋服店でしょ
うとの事で、そうすると久保の旧金座街、現・尾
道通り商店街の「蔵鮨」付近から西へ向けて撮ら
れたものである。手前にある出店には、「志智紙
店出張所」とある。
 何れも昭和8年(4回生)の卒業記念アルバム
で野村写真館撮影。原本・棋ヶ峰同窓会蔵。



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