2009年3月8日(日)
「日経」の文化欄で
尾道のイメージそのものが「情報発信力」に
絵はがき 「セピア色の尾道」を
 尾道学研究会天野安治会長の労作を全国的認知
天野氏取材風景
 慢性的な暖冬の影響で今春の桜の開花は早いと
予想され、本格的な春の行楽シーズンが近づく中
にあって、尾道という都市のイメージそのものが
今や『情報発信力』になっているといえる尾道が
全国的にどのように伝えられているかを知る上で
貴重な参考になる「二つの話題」を紹介する。

 一つは、すでに読まれた方も多いのではないか
と思われる、六日付け日本経済新聞の最終面「文
化」欄で、「絵はがきで眺める尾道」坂の町の昔
の姿、100枚以上集めて本に−の見出しで、尾
道学研究会(天野安治会長)が年初に出版した一
大労作「尾道...セピア色の記憶」が”八段抜き″
で大きく報じられている。
 日経の文化欄は、一か月連載の「私の履歴書」
の魅力も手伝って、経済紙ではあっても文化欄の
存在感は他紙を抜きん出て評価が高い。
 天野会長は、今回の出版にあたって「横浜や長
崎といった古い港町には多くの絵葉書が残ってい
るが、尾道のような地方の小都市で、これだけの
絵葉書が残っている(発行されている)のは本当
に珍しい。その尾道で最初に刊行できた意義は誠
に大きいものがあり、これを契機に″尾道に続け
″というブームが起きてくるのではないか。そう
いう意味合いもあって、叶うものなら日経の文化
欄が注目してくれるのなら、とても嬉しい」と早
くから話していただけに、尾道学研究会としての
喜びは大きい(全国的な認知という意味)ものが
ある。
 日経の「記事の内容」は同紙に譲るとして、取
材は二月十七日に土堂本通りの「ととあん」で行
われ、同社文化部の郷原信之記者が担当した。
(写真はその時の様子)。

八回目のリピーター柴山さんから
 JR東海の「情報誌」でも
  しまなみ桜マップとロケ地で

JR東海の情報誌
 もう一つは、JR東海が会員向けに発行してい
る情報誌、50歳からの旅クラブ「50+」(フィフ
ティ・プラス)=オールカラー、88ページ=の
「爛漫の春に出会う旅」で、JR西日本管轄の尾
道が紹介されている。
 この本の存在を教えてもらったのは、歌手谷村
新司のファンとして、谷村さんと尾道との関係を
過去に紹介していただいたこともある名古屋の柴
山さん。
 このほど八回目のリピーターとして尾道を訪れ
た柴山さんが、商議所記念館で「こんな素晴らし
い本(冊子)がありますヨ」と届けられたもの。
 「サクラ・ニッポン」の大特集は1.花の醍醐
(京都)▽2.世界遺産吉野山▽3.姫路城▽4.信州
からの春だより▽5.飛騨高山に次いで▽5.が「し
まなみ海道探訪」瀬戸内海の春を探しに。
 しまなみ海道桜探訪は大写真が千光寺山から尾
道水道を眺む満開の桜の景色。しまなみ海道桜マ
ップでは、岩城の積善山に耕三寺、能島、多々羅
展望台、伯方の開山公園と波方の塔ノ峰公園、今
治城と玉川湖の合計九か所の桜の名所を写真や解
説入りで紹介している。
 桜といえば京、京に「桜守」ありで佐野藤右衛
門氏が写真入りで登場。桜保存基金をつくった尾
道JCがいの一番に招聘したのが佐野翁だけに余
計にこの特集が嬉しい。
 そして、尾道はこれにとどまらず「旅・尾道を
楽しむ」で「心和む町 尾道の映画ロケ地めぐり」
が一ページを使って紹介されるオマケ付きの大サ
ービスになっている。
 御袖天満宮、茶房こもん、商店街とゆ〜ゆ〜、
長江艮神社にお土産で桜の香水、グルメで朱華園
のラーメンがそれぞれ写真入りで紹介されている。
 亀田前市長はあらゆる会合で「尾道というイメ
ージ、知名度」という言葉を多用していたが、こ
の言葉の持つ意味が本日紹介した二つの情報発信
力といえる(一般には、こういう形にならないと
亀田市長の言っていた意味が分からない)。
 また、平谷市長は新春の在尾記者との懇親会
(会費制)の年頭の挨拶で「行政の知らない、関
知しないところで次々と色んなことが今年も始ま
っている」と喜びと期待の大きさを表現していた
が、このケースもそういう例の一つといってよい。



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