2009年2月26日(木)
平癒祈願
因島、大山神社境内の耳明神社
 3月3日に「耳祭り」
  全国でもめずらしい「耳の神様」
祈祷の様子
行列する人
 全国でも珍しい耳の神様、因島土生町、大山神
社境内の耳明(みみご)神社で3月3日(耳の日)
午後1時半から「耳祭り」を執り行う。耳の病気
や煩いを治してくれる耳の神様として信仰を集め、
全国各地から参拝に訪れている。
 大三島大山祇神社の流れをくむ奈良天平時代の
773年に建立された大山神社の境内に建てられ
た耳明神社はもともとは藤原家の子孫、巻幡一族
の氏神として祀られていたが時代の変遷とともに
神社の性格も変わり耳明神社になった。
 定かな記録はないが、大昔、孫の耳が聴こえな
くなり、お婆さんと一緒にお参りしたところ耳が
聴こえるようになり、耳の病気、煩いを治してく
れる「耳の神様」として信仰を集めるようになっ
た。さざえが耳の形に似ていることからさざえの
貝殻に米と酒を入れ、お供えする風習信仰が今日
まで受け継がれている。
 旧暦の11月15日が例祭であるが、3月3日の覚
えやすい語呂合わせの「耳の日」にちなみ4年前
から「耳祭り」をおこなっている。
 例祭で始まり、水軍姫太鼓がほら貝の奉納、因
島市漁協がさざえの奉納と供養祭、耳の病気平癒
祈願祭、3月3日の節句にちなみ雛人形など人形
供養祭が繰り広げられ、大三島向雲寺住職夫人が
琵琶演奏を奉納する。余興としてマギー審司マジ
ックショーも開かれる。
 境内ではがん封じの笹酒やぜんざいが振る舞わ
れ、元気の良い土生商店街女性部姫の会が「わい
がやネット青空市」を開く。
 過去3回の「耳祭り」では北は北海道、南は沖
縄から参詣者が訪れ、お守りも西日本一帯から注
文が寄せられている。
 巻幡俊(たかし)宮司は「耳神様は全国にあり
ますが祠だけで祈祷できるのは、ここだけです。
耳明神社の起源は定かではありませんが海の仕事
につき、昔多かった耳垂れに効くという評判が広
まり、耳神社として定着したようです。今でも耳
信仰は根付いており、全国から訪れています」と
話していた。
 [写真左は昨年の耳明神社の例祭。下は祈祷を
受けに行く参拝者」。



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