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2009年2月11日(水) 御調町公文 口コミでファン広がる 「高西いちご園」土耕栽培14年目 |
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尾道市御調町公文、高西孝行さん(73)方のい ちご農園で、今シーズンも収穫のピークを迎え、 「安くて美味しい」と週末を中心に市内外から多 くのリピーターが訪れている。 兼業農家に生まれ育った高西さんは、御調町役 場に勤めながら長年米を栽培していたが、58歳で 退職したのを機に、野菜といちご栽培に転じた。 新種のいちご栽培にも積極的に取り組み、独学 で技法を習得、さらに「買ってもらうだけでなく、 じかに作物に触れてほしい」と来園者による「も ぎとり農園」をオープン、今年で14シーズン目に なる。 いちごのビニールハウスは2棟(600m2)あ り、味に深みがあるといわれる品種「レツドパー ル」を毎年、土耕栽培している。いちごの栽培は 現在、作業の効率化や担い手の高齢化から、高設 水耕が主流になっているが、高西農園では「やは り土で育てたいちごの方が味が濃い−」との信念 で土耕栽培にこだわり続けている。 気温が氷点下にまで下がる日もあり、ハウスは 全てビニールを二重構造にして防寒、夜間も5度 まで下がると灯油ボイラーをたいて育成を手助け し、60w球の電照システムで日照不足を補ってい る。 栽培は毎年、9月の畝作りから始まり、前年の 12月から作った親苗を元に育てた子苗を10月に定 植して、現在の収穫シーズンを迎えており、足掛 け3年にわたる根気のいる作業となる。多忙期に は、近くに暮らす兄弟が協力、不要の葉や芽を取 り除くなどの作業を手伝っている。 夫人の菊美さん(68)も会社を退職後、本格的 に野菜作りに取り組んでおり、いちごジャム(350 円)やたくあんの手作り加工品を作って、道の駅 クロスロードみつぎなどで販売している。 口コミとインターネットなどで評判が広がり、 尾道市内にかぎらず福山、三原、広島市内から週 末を中心に多くの人が訪れている。リピーターの 中には、「安くて美味しい」と1シーズンに5、 6回訪れるファンもいるほど。 「ピークは2月下旬から3月下旬、5月中旬ま では収穫出来ます。何より、お客さんと触れ合う のが楽しい」と明るく話す高西夫妻。他のハウス では大根や春菊、ブロッコリーのもぎ取りも体験 出来る。 入園は無料。2年前から始めた食べ放題(30分、 高校生以上1300円、中学生800円、小学生400〜 600円)も人気で、販売は100gが180円、 1パックは約500円。 |