2008年10月19日(日)
シネマ尾道
 長く愛される映画館に
  サロンシネマ蔵本順子さん
  「今度は夢与える立場に」
シネマ尾道の手帖
 映画が市民の暮らしから消えて数十年、尾道に
映画館が復活−。NPO法人が運営する「シネマ
尾道」が18日、尾道駅前にオープンした。支配人
の河本清順さんは「長く愛される映画館にしてい
くために、これまで以上に多くのアドバイスを頂
きながら、成長していきたい」と抱負を語ってい
る。               [幾野伝]

 前日17日夜、オープニングレセプションが開か
れ50人が参加。NPO法人シネマ尾道の代表理事
で館支配人になった河本清順さんが「4年前に3
人で始めた活動が、こうして形になったことにま
ずは感謝している」と多くの募金協力者などへ礼
を述べた(=写真下)。
 さらに「4年間は長かったようで短かったよう
で、『作りたい』という強い思いだけで続けて来
れたのも、やはり多くの方の支えがあったからこ
そ」と再度語り、「映画の町と言われながらも映
画館が無いのは寂しいというのが出発点で、人が
本当に楽しく、幸せに生きていけるためには町の
文化の中心に映画があるべきだと考え、当館はそ
のきっかけづくりになるのではと思っている」と
続けた。
 「本当に大変なのはこれから。映画を愛し、尾
道を愛する多くの方のためにも、112席がいつも
満席になることを目標に、長く愛され支えられる
映画館にしたい。まだまだ拙い部分もあり、これ
まで以上にアドバイスを頂きながら、成長してい
きたい」と結んだ。
 来賓の広島市中区、広島サロンシネマ支配人で、
広島県興行生活衛生同業組合理事長の蔵本順子さ
んが「4年前に初めて河本さんが相談に来られ、
以降何度となく厳しいことも言い、励ますことも
あった。スタートが出来、そして仲間が増えたこ
とがとても嬉しい」とあいさつ。
 「オープンするよりも閉めていく映画館が多い
なか、尾道で7年振り(尾道松竹が閉めてから)
の復活は、全国的にも喜ぱしいニュース。こんな
にきれいに生まれ変わった。河本さん達スタッフ
は『夢』を形にしての船出であるが、今度は尾道
に暮らす人、そして多くの映画ファンに『夢』を
与える立場になる」と話し、「存続出来るように
私も応援していきたい」と激励した。
 こけら落としの上映作品は橋口亮輔監督『ぐる
りのこと。』で、初日は監督が来館してトークイ
ベントがあった。
 館では毎月、「シネマ尾道の手帖」(A4判、
=写真)を発刊し、上映作品やスケジュールなど
を情報発信していく。
 料金は一般1800円、大学生・高校生1500円、幼
児〜中学生、60歳以上1000円。各種割引は次のと
おり(併用は出来ない)。
 毎週水曜レディーデー、女性1000円▽毎週月曜
メンズデー、1000円▽毎月1日シネマデー、だれ
でも1000円▽毎月22日(夫婦の日)カップルデ
ー、2人で2000円▽夫婦50割引、どちらかが50歳
以上の夫婦2人で2000円▽はしご割引、当日に限
り2作品目以降だれでも1000円▽駐車場割引、当
日利用の駐車券(市内全て)で300円引き▽し
まなみ割引、当日利用のしまなみ海道の領収書で
300円引き▽シネマ尾道の手帖持参で300円
引き。
 火曜日は定休。tel 0848-24-8222。

場所はこのあたり



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