2008年10月3日(金)
 写真で西日本特急展
  田舎を走る「レトロ列車」も
展示の様子
 14日の鉄道の日にちなみ河村隆幸さん(71)が
写真展「西日本の特急」を西土堂町、画廊喫茶・
孔雀荘で開いている。15日まで。
 SL列車が世の中から姿を消そうとしていた昭
和40年代の半ばから列車に興味を持ち、青春切符
や1万円で3日間、特急グリーン車も乗り放題の
バースディ切符を使って主に西日本各地の特急電
車や鈍行列車を写し続けてきた。
 お気に入りは九州肥薩線の「いさぶろう」や
「しんぺい」と名付けられたローカル電車。郷愁
を誘う、昔ながらの赤や黒の車体で内部は椅子や
天井まで木を使ったアンティックな造りで機関車
のエンジンの力が弱いためキックバック装置まで
ついている。肥薩線の各駅は100年前の駅舎が
そのまま残り、資料館まである。駅での停車時間
も10分から15分と都会では考えられない程、のん
びりとしており、資料館を駆け足で見て回ること
が出来る。
 一方、九州新幹線は窓が小さく、飛行機に乗っ
たような感覚で時代を物語っているという。
 「湯布院や黒川温泉が今のように有名になる前、
ひなぴた温泉で最高でした」と列車の旅と温泉巡
りを楽しみに出かけていた。
 四国の大歩危小歩危に行くトロッコ列車、兵庫
県の近く建て替えられる余部鉄橋を走る列車と鉄
道ファンを魅了する写真が並べられている。
 昭和40年代後半、古浜町に据えられたD51が
海ぶから輸送されクレーンで設置される風景や浄
土寺下を煙りをたなびかせながら走る懐かしいS
L列車の写真も展示され、尾道っ子を喜ぱせてい
る。
 河村さんは「旅が好きで電車が好きで北海道ま
でSL列車の写真を撮りにいきました。とことこ
田舎を走るレトロ列車に心を奪われます」と話し
ていた。

場所はこちらの「く」



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