2008年9月26日(金)
団体や家族募集
 サクラ木の「里親制度」
  千光寺公園に植樹し協働管理を
花見風景
 尾道市が「おのみちマイ桜制度」をスタートさ
せる。第一弾として千光寺公園に桜木を植え、市
行政と一緒に剪定や病害虫の防除などの管理作業
を行っていく団体、家族(個人)を募集する。
                 [幾野伝]

 「全国さくら名所100選」にも入っている千
光寺公園の桜木は、樹齢から老朽化が急速に進ん
でおり、尾道市では2003年度から「サクラ保存事
業」を本格的に始動。毎年、エリアごとに桜木の
再生作業を進めており、「市民や観光客に親しま
れている千光寺公園の桜に、もっと関心を持って
もらいたい」と、行政との新しい協働事業「マイ
桜制度」をつくり、桜木の保存と育成を推進した
い考え。
 現在、桜の木が合わせて1521本ある千光寺公園
内で、サクラ保存事業と連動させながら、初めて
となる今年度は1組(団体、個人)1本の合わせ
て10本ほどの苗木を植える予定。
 これまでのいわゆる「記念植樹」ではないこと
から、植樹した自分(達)の桜木を将来、長年に
亘って管理していくことになる。
 ソメイヨシノを中心にヤマザクラ、オオシマザ
クラなどの品種と、植樹場所は市が指定する。木
には管理者名を記したプレートが掲げられる。
 植樹にかかる費用1万円は応募者が負担する
(苗木は市が用意)。
 植樹は来年1月〜2月中旬予定で、管理は花が
終わって5月に病害虫の防除▽7月施肥▽7月〜
9月剪定・適宜の水やり▽12月〜2月剪定のスケ
ジュールで、少なくても年に4回は実際に公園に
足を運んで市職員と一緒に作業することになる
(作業は週末中心になる予定だが、個々の対応も
可能)。
 応募条件としては、「植樹したマイ桜を長年管
理出来る人」で、市民に限らない。
 「桜木のオーナー制度というよりも、里親制度
に近い考えといえる。花と緑の町をつくるために
も、市民との協働による思いを広げていきたい」
と市観光課。来年度以降も、サクラ保存事業の進
行具合により、尾道青年会議所が取り組む「桜保
存基金」などとも連携しながら、継続してマイ桜
制度の募集をしていきたい考え。
 応募は所定の用紙で10月10日から11月21日の必
着。応募多数の場合は抽選となる。問い合わせは
tel 0848-25-7184へ。



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