2008年9月26日(金)
兼吉バス待合所
 13年経過外装ペンキ塗り替え
  大林研究会ボランティアで
兼吉バス待合所
 向島町兼吉にある、おのみちバスの待合所で27
日、外装の塗り替え作業が行われる。
 待合所は、大林宣彦監督の新尾道三部作・第二
作《あした》(1995年公開)の撮影で、向島町立
花の海岸に映画セットの船の待合室として建築、
ロケーション終了後に当時の御調郡向島町に移譲
され兼吉に移転、劇場公開に合わせてバスの待合
所として再利用を始めたもの(=写真)。
 木造1階建てで、三角屋根はスレート葺き。当
時の向島町観光協会を中心にロケセット保存委員
会が設立され、募金活動が展開された。「セット
としてではなく、あくまでも地元の方に役立つ、
バスの待合所として生まれ変わらせてほしい−」
との監督の意向を受け、外壁の色合いもロケ当時
とは違う明るい白色にするなど配慮した経緯があ
る。
 合併後の現在は、尾道市観光課が施設管理して
いる。
 建築移転から来月7日で丸13年を迎えることに
なり、外装板のペンキが剥がれるなど色落ちが目
立ち始めたため、尾道大林宣彦映画研究会(吉田
多美重会長、会員20人)が塗り替えを計画、ボラ
ンティアで作業を行うことにした。
 作業は午前9時からで、同研究会では共に作業
をしてもらえる市民ボランティアを募集している。
                 [幾野伝]

場所はこちらの「か」



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