2008年8月23日(土)
多様な作品を
 「シネマ尾道」10月18日
  工事着工 駅前に映画館オープン決まる
シネマ尾道の建物
 NPO法人シネマ尾道(河本清順代表理事)が、
尾道駅前に映画館を再建し、10月18日にオープン
することを決めた。22日午前、尾道市の協力を
得て市公会堂別館で記者会見を開き発表した。 
                 [幾野伝]

 前の尾道松竹の建物を利用し再建する新しい映
画館の名前は「シネマ尾道」で、20日から改装工
事に取り掛かっている(=写真)。10月10日には
竣工し、翌週の土曜日18日にオープンする。
 110席の映画館で、NPO法人シネマ尾道(役員
5人、会員91人)が運営。館のスタッフは専従2
人を置き、現在募集中のボランティア10〜30人で
まかなっていく。
 「市民参加型の映画館を目指し、地域になくて
はならない尾道の文化交流の場とし、新しい文化
を創りたい」と記者会見した河本代表理事。「ハ
リウッド映画や日本映画の大作など一辺倒ではな
く、見てもらいたい古き良き名作から近作の、エ
ンターテイメントからドキュメンタリーまで、国
内外のものを幅広く上映していきたい」と語った。
 火曜日を定休日にし、作品の長さにもよるが1
日4回の上映。通常料金は1800円で、各種割引を
用意する予定。
 その他にも音楽ライブや講演会、大学生の研究
発表の場など、有料で貸していくという。
 改装工事と上映設備にかかる費用は約2700万円
で、これまでに寄せられた募金は企業から418
万円、個人から827万円の合わせて1245万円。
「さらに企業協力が得られる見込みもあるが、そ
れでもまだまだ不足しており、今後も市民の皆様
に募金をお願いしたい」と河本さん。
 オープニングの作品は橋口亮輔監督の『ぐるり
のこと。』(2008年)。監督や出演者によるゲス
トトークなど、さまざまな催しを企画している。
 「足掛け4年準備しやっとここまでこれた。館
を作ったからには長く続けていきたい。今はその
プレッシャーを強く感じている。市民のみなさん
の協力なくしては成り立たない映画館なので、宜
しくお願いします」と呼び掛けた。

場所はこちら>



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