2008年8月3日(日)
尾道風景柔らかで優しい画風
 故郷で佐藤育余さんが個展
尾道水道
 高校まで尾道で暮らし、女流画家として名声を
博し故郷に錦を飾った佐藤育余さんの個展が西土
堂町、画廊喫茶・孔雀荘で開かれている。15日ま
で。
 武蔵野大短期大学油絵科を卒業、一時期、女流
画家協会、光風会に所属していたが現在は無所属。
広島県美展奨励賞、多摩総合美術展佳作など入賞
を重ね、女流画家として独立、銀座文芸春秋画廊、
銀座近江ギャラリーなど中央の一流画廊で毎年の
ように個展を開き、色彩の美しさと形、詩情あふ
れる作品で多くのファンを獲得している。
 孔雀荘での個展はサムホールから10号までの油
彩、パステル画20点を展示。
 故郷を画題にした千光寺公園から尾道水道や兄
弟橋を望んだ「尾道」=写真=や対岸の向島を描
いた「尾道水道」が人目を引いていた。
 フランス、イタリアにスケッチ旅行したパリの
「窓辺の花」、ワインで有名なボルドーの「午後
のテラス」、水の都「ヴェネツィア」、現在住ん
でいる別荘地で知られている伊豆から望んだ「富
士山」は氷の張った山中湖でワカサギ釣りをして
いる人々を点描している。
 風景のほか、パリの「ネックレスの女」、北海
道富良野の「ラベンダーの丘」など人物や花の作
品を展示している。
 印象派のポナールが好きで柔らかく優しい作風
は人の心を癒している。
 佐藤さんは「懐かしい尾道で個展を開くのはと
ても嬉しいです。この街で出会った人々を思いだ
います。一生懸命に描いた絵を故郷の沢山の人に
見てもらいたいです」と呼びかけていた。
 7日から10日まで兄弟が住んでいる呉市立美術
館でも個展を開く。

場所はこちらの「く」



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