2008年8月2日(土)
千光寺公園
桜オーナー制度などもリンクさせ
 芝生敷いて植栽見直し
  整備計画遊園地跡地を「憩いの広場」に
千光寺山から見た遊園地跡地
 昨年春で営業を止めた千光寺公園の遊園地「グ
リーンランド」の遊具がこの夏全て撤去され、尾
道市による跡地の整備計画が協議されている。市
では一帯を芝生敷きにするなど、桜保存事業とも
リンクさせながら「憩いの広場」に変えていく方
針で、今後景観を考慮した植栽による全体デザイ
ンを練っていくことになる。    [幾野伝]

 遊園地に残っていた観覧車や汽車、モノレール
など6種類の子供用の電動遊具は、所有者の尾道
観光協会が予算400万円で6月末までに全て撤
去している。
 担当の尾道市観光課では、「親子がふれ合える
空間に−」をコンセプトに跡地の利用方法につい
て協議を重ね、市民による観光まちづくり戦略会
議のメンバーらから意見を聞くなど検討してきた。
 当初は、びんご運動公園などにある木造のアス
レチック遊具の設置などを予定していたが、より
緑の中で楽しめる「憩いの広場」を望む声が強く、
もともと自然の地形を活かした公園であることな
どから、植栽による再整備を進めることにしたも
の。
 跡地の広さは約2000平方m。今年度の当初予算
で整備費2000万円を計上している。
 一つの案としては、市立美術館北側の一段低い
箇所の芝生広場を、跡地である谷に向けても広げ
ていく形で跡地に新たに芝を敷いていき、エリア
の周辺を含めて植栽から全体のデザインを整備し
ていく。現在、桜の木に混在してカイヅカやクス
ノキ、モミジなどが多くあり(=写真)、「この
機会に、どこから見ても美しい自然景観を考えな
がら整備していきたい」と担当者。
 エリア内にある猿山は当面存続していく。
 8月中には庁内で方向性を決める予定で、市が
進めている「桜保存事業」の一環で新しく計画さ
れている桜オーナー制度などともリンクさせてい
きたい考え。



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