2008年4月18日(金) 独立美協会員木梨修さんが個展 斬新で明るい尾道の港や路地 |
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独立美術協会会員、木梨修さんの「おのみち景 色展」が西土堂町、画廊喫茶・孔雀荘で開かれて いる。30日まで。 尾道東高校美術教諭、木梨さんの3年振り3度 目の個展で孔雀荘では2回目。 初夏から夏にかけて、これから始まろうとする 尾道風景を水彩画で描いている。尾道水道から望 んだ、古い木造家屋が建ち並んだ、懐かしさがこ みあげる、かっての雁木風景=写真上=、石積み の防波堤を強調して斬新な切り口でとらえた尾崎 漁港の一隅、桟橋に接岸しているフェリーを大写 しに描いた渡船など日頃、見慣れた風景を少し視 点をずらすことで新鮮な景色に蘇らせている。 淡い紫色の紫陽花がひっそりと咲いている西国 寺仁王門参道、壁が崩れかかった山肌の路地、夏 の日射しを浴びゆっくりと階段を登っている坂の 街尾道風景=写真下、蝉の音が聞こえてきそうな 御袖天満宮などブルーとグリーンを基調に明るさ に満ち溢れた心地よい作品が並べられている。 木梨さんは武蔵野美術大大学院卒、修了制作優 秀賞に輝く。県美展の大賞、奨励賞を受賞、県美 展審査員を務めた。美術振興小林和作賞を受賞。 中央の独立展では新人賞を経て田近憲三賞、独立 賞と相次ぎ受賞、平成9年会員に推挙される。ま た安井賞にも入選を果たしている。日本美術家連 盟会員も務めている。 |