2008年4月2日(水)
 決意新た三セク会社スタート
  「市民の可愛がって頂けるよう」
風船を手にする子供たち
バスの出発式
 市営バスの尾道市交通局から事業を継承した第
三セクター「おのみちバス」が1日、新年度のス
タートと同時に株式会社としての運行営業を始め
た。出発式で関係者は「社員一堂、力を合わせて
頑張ります」と語り、市民の公共交通機関として
の使命と決意を新たにしていた。  [幾野伝]

 午前8時半から、東尾道の本社敷地内で開かれ
た出発式には新会社や市役所、会議所などから約
150人が出席。初代の吉本宗雄社長が「今日も
朝6時からバスは走っている。76年前に走り始め
た市営バスがこれからは第三セクターとして、地
域の皆様に可愛がって頂けるよう、一所懸命に頑
張りたい」とあいさつ。
 平谷祐宏市長は「長年市民に親しまれてきたバ
ス事業は、多くの方の理解と支援、協力があって
新しい会社としてスタートが出来た。感無量の喜
び。これからも交通弱者や子供など市民のために、
地域の公共交通機関として優しい気持ちを継承し
てほしい。市も支援していきたい。新しい社章に
表現されているように、無限の可能性と温かいハ
ートを持って努力してほしい」と語った。
 一般公募で選ぱれた社章の制作者、三川庚司さ
ん(広島市)=写真下=とロゴ・キャラクターが
採用された福田禎広さん(福山市)の2人に、吉
本社長から感謝状が手渡された。
 門田保育園の5歳児45人が太鼓と踊りを披露、
大平妙子園長が「バスは子供の夢、いつまでも元
気に走り続けてほしい」と激励した。
 来賓がテープカット、保育園児から手作りの首
飾りと花束を贈られた運転士らは「力を合わせて
頑張ります」と礼を述べた。最後に園児らが、花
の種が入れられ、着地すると自然に戻る風船を一
斉に飛ばし(=写真右)、前途を祝した。
 閉会前にもう一度、吉本社長が「一堂力を合わ
せていきます」と力強く決意を表明し、全員でバ
スの出発を見送った(..写真中上)。
 おのみちバス株式会社は資本金1億5000万円、
社員数89人。路線バス53台、貸切バス10台を所有
する。路線数は15あり65系統。総走行距離は平日
が4394km、休日が3421km。



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