2008年2月24日(日)
 江戸時代の享保、古今雛
  古都尾道ならではの雛人形展
大きなひな壇
 中央商店街(藤井央理事長)は3月3日の雛祭
りにちなみ今年も絵のまち館で「おヒナ祭り」イ
ベントを開いている。3月5日まで。
 戦災を免れた古都、尾道ならではの催しで旧家
や民家から借りてきた江戸時代から平成の今日ま
での雛人形や雛道具、市松人形などが展示され、
雅な世界を醸し出している。
 江戸時代中期の「享保雛」は美形で頭が長く、
女雛の膝に綿を入れ膨らませているのが特徴で装
束も五衣を重ね誇張して左右に張って底辺に広が
りを見せている。
 「享保雛」以後の幕末になると「古今雛」が登
場、古今集になぞらえた公家風の顔立ち、江戸時
代から明治にかけて「室町雛」、「寛永雛」、大
正、昭和の三人官女、五人囃子とその時代を反映
した雛人形や雛道具が飾られ、訪れた人も雛人形
の移り変わりを楽しんでいた。
 子どもの遊び道具の精緻な水屋や昔懐かしい炬
燵の櫓、平成のバプル期に作られた豪華な十五人
揃いの語り雛など展示されている。会場には長江
小児童が描いた春をイメージした絵も並べられ、
人の目を楽しませている。
 藤井理事長は「若い人に見にきていただきたい。
お年寄りの人も子どもの頃を思い出し、日本の良
さを再発見して欲しい」と呼びかけていた。来年
からは中央街の各店でも雛祭りを開いていきたい
と語っていた。

絵のまち館の場所はこちらの「え」



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