2008年1月17日(木)
ドル箱路線
 未明に四国今治に出港
  みなとオアシス
  写真と模型で尾道港を回顧

 かつて島嶼部、四国への拠点港として賑わいを見
せた尾道港を船の模型と写真で振り返った「モデル
シップ&写真展」が駅前、しまなみ交流館とポート
ターミナル待合室で聞かれている。3月15日まで。
 しまなみ交流館では「懐かしの巡航船」のテーマ
で大正11年から昭和5年まで尾道港〜土生港を行き
交っていた「第五土生丸」や昭和24年当時の尾道港
〜今治港間の国鉄連絡船「第十二東予丸」=写真上
=、昭和24年当時の機帆船「住吉丸」など巡航船9
隻とオイルタンカー、大型フェリー、冷凍運搬船な
ど計14隻の模型が展示されている。
 写真は平田弘さんの尾道港に停泊している巡航船
=写真下=、蒸気の煙を上げ尾道港を行き交う機帆
船など懐かしい風景が写真で再現されている。
 昭和35年3月1日付けの時刻表もあり、尾道港に
は瀬戸内海汽船、因島汽船、備後汽船、愛媛汽船、
生口汽船、石崎汽船の5汽船会社が乗り入れ、午前
1時25分の始発から夜は午後10時30分の終発まで四
国の今治、多度津や島嶼部にひっきりなしに運航し
ていた。
 ポートターミナル待合室では「写真展−尾道の港
いま・むかし−」と題して郷土写真家、土本寿美さ
んと安保勇さんの作品が展示されている。
 昭和15年4月、神武天皇東遷2600年記念の手漕ぎ
船の尾道港寄港、昭和25年尾道みなと祭りのおいら
ん道中、昭和29年尾道駅前なぎさの女神像、昭和30
年日立造船西工場進水式、昭和31年尾道造船進水式、
昭和37年夏の甲子園大会で優勝した尾道商業野球部
を尾道駅前で出迎えた市民の熱狂ぶり、昭和37年公
営渡船開業10周年記念行事、昭和54年開業88周年の
尾道駅と多彩な写真で淮尾道を回顧している。
 また昭和41年度尾道観光写真コンクール応募作品、
巡航船うずしおの船出、尾道夜景など展示されてい
る。
 尾道駅前界隈の賑わいの創出と導線づくりのため
に企画された催しで今後、みなとオアシスの構想づ
くりへの一助とする。

しまなみ交流館はJR尾道駅を海側に出て右1分ほど。

ポートターミナル待合室は尾道駅を海側に出て右前の
海岸に建つ白いビルの1階



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