2008年1月12日(土)
 昭和15年、手漕ぎ「おきよ丸」
  神武天皇東遷2600年記念行事
おきよ丸
 「モデルシップ及び写真展」が14日から3月15日
まで駅前、しまなみ交流館ロビーとポートターミナ
ル待合室で開かれる。
 みなとオアシスに指定された駅前界隈に賑わいを
取り戻し、尾道駅から尾道港桟橋に至る導線づくり
に一役買うイベントとして企画されたものでしまな
み交流館1階ロビーでは大小のモデルシップ(船の
模型)14隻と昭和初期の尾道港周辺の写真を展示す
る。
 ポートターミナル1階待合室では「尾道の港−い
ま・昔」と題して向島町、郷土写真家、土本寿美さ
ん、安保勇さんの2人が昭和15年から昭和58年まで
撮った、昔懐かしい写真と昭和41年度尾道観光写真
コンクール応募作品や現在の尾道港の風景を展示す
る。
 このなかで昭和15年4月、神武天皇東遷2600年記
念行事として宮崎県日向市美々津港から奈良橿原神
宮まで古代のロマンを乗せて手漕ぎの船で航海、途
中、尾道港に立ち寄った「おきよ丸」を土本さんが
撮影した貴重で珍しい写真が展示される。
 「おきよ丸」の由来は神武天皇が出航が未明に早
まったので里人が近所の人に「起きよ、おきよ」と
触れ回り、見送りしたことから船名を付けたと言わ
れている。
 尾道側から向島を望んだ写真で中央が「おきよ丸」、
背後の旧ホテルおか島あたりの建物は糸崎倉庫、日
立造船はまだ操業しておらずクレーンや上物もない。
 「当時は駅前渡船の発着場が尾道水道に面したと
ころにあり、みんな、そこまで歩いて行っていまし
た。日立造船は2年後の昭和17年に開業しました」
(土木さん)と話していた。

尾道駅を海側に出て右に行くとしまなみ交流館。
その建物の海側の向かい側のビル1階が
ポートターミナル待合室です。



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