2007年4月29日(日)
橋本邸「明喜庵」の扁額
12日に「茶道記念講演会」、13日に記念茶会
 裏千家家元が来尾、除幕
  名誉な淡交会尾道支部がイベントを
茶室の外観
 旧橋本邸の茶室「明喜庵」が″復元″されたの
を機に、5月12日(土)、13日(日)に茶道裏千
家の家元が来尾し、記念の茶道文化講演会、お茶
会に扁額の除幕式など、文化の香り高い多彩な行
事が行われることになった。
 茶道裏千家淡交会尾道支部(長坂寿夫支部長)
では、12日(土)午前11時半から「尾道茶道文化
講演会」の一連の行事を行う。
 午前11時半から午後2時まで、学校茶道・青年
部による呈茶。
 午後3時から開式。千利休居士の「その道に入
らんと思う心こそ わが身ながらの師匠なりけれ」
を唱和。支部長挨拶、来賓祝辞などに続いて午後
3時半から1時間、裏千家十六代坐忘斎千宗室御
家元による「茶の湯は日本のポータルサイト」の
記念特別講演がある。
 続いて、新浜の尾道国際ホテルヘ移動し、午後
5時半から御家元を囲んでの懇親会を開く。

 浄土寺で記念茶会
 御家元を尾道に初めてお迎えするという慶事を
記念し、翌13日(日)午前9時から午後3時まで、
東久保町国宝の寺浄土寺と西久保町、浄土真宗浄
泉寺で、淡交会尾道支部による記念茶会が開かれ
る。
 薄茶席が浄土寺の方丈の間。立礼席が浄泉寺の
客殿。
 同日、旧橋本邸の「明喜庵」の扁額の除幕式が
坐忘斎お家元の手で挙行される。

 [茶室、腰掛待合]
 茶室は3室で構成されており、北から妙喜庵待
庵写茶室(2畳隅炉)、棚付控えの間(板敷き1
畳半)、6畳床組棚水屋付和室、半間押入付1畳
板間・水屋、4畳半茶室の構成で、茶室にはそれ
ぞれ入口があり、妙喜庵待庵写茶室へにじり口が
配され、屋根は瓦葺で軒は柿葺の平屋建、延床面
積64・35平方mである。天井部は、妙喜庵待庵写
茶室が野板天井と掛込天井、6畳和室が高さを部
分的に異にした野板天井、4畳半茶室が蒲天井と
野板天井というように複数の手法が組み合わされ
た意匠である。
 腰掛待合は横4m、幅0・92m、屋根は茶室と
同様瓦葺、軒は柿葺で中央よりやや右に入口が、
入口双方に腰掛が配されている。この待合西側に
附属する砂雪隠は、幅約1m、長さ約1・6m、
中央部に雪隠を模した円形のカメを配している。
屋根は腰掛待合と同様である。
 茶室内にある国宝妙喜庵待庵写茶室は国内にも
例が殆ど無く、西日本では京都(山崎:国宝妙喜
庵待庵、京都:大安寺)以外に見受けられない貴
重な建造物である。

場所はこちらの「そ」



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