2007年3月4日(日)
ベッチャー祭り
 200年区切りに資料収集
  明治〜昭和の古い写真やフィルム提供を 
 「ベッチャー祭り」の古い写真やフィルムを探
していますー。東土堂町、吉備津彦神社(一宮神
社、藤原俊之総代長)とベッチャー祭保存会が、
市民俗文化財の奇祭「ベッチャー祭り」の古い資
料の収集、記録保存に取り組む。今年11月3日の
大祭で、祭りが誕生してちょうど200年になる
ことから計画。集めた資料は尾道大学が整理しデ
ジタル化、尾道商業会議所記念館などで公開して
いく。              [幾野伝]

 募集するのは明治、大正、昭和の祭りの様子が
写った写真や16ミリ、8ミリフィルム。期間は4
月30日まで。尾道大学田村研究室や尾道大学地域
総合センターが資料を時代や内容で選別、整理し
写真パネルやDVDにまとめる。提供資料の原本
は持ち主に返却する。
 本通り商店街の尾道商業会議所記念館、街かど
文化館、6月から7月にかけての土曜夜店、ベッ
チャー太鼓の参加イベント会場、11月の大祭前な
どに公開する。「提供頂いた資料をすべて使うわ
けではないことを了承してもらいたい」と神社担
当者。市商連、山陽日日新聞社なども計画に協力
する。
 ベッチャー祭りは1807(文化4)年、尾道に疫
病が流行し、時の町奉行南部藤右衛門が各神社に
平癒祈願を依頼、吉備津彦神社でも宮司平田志麻
守忠安が祭事を行い、満願成就の日に御輿を奉じ
て病家を見舞い、その先祓いとして獅子頭、異様
装束の3人(ショーキー、ペタ、ソバ)が先導を
つとめたのが始まりとされている。1962年に市民
俗文化財に指定された。
 古い写真やフィルムを市民から提供してもらい、
一本の作品にまとめる作業は、1998年の尾道市市
制百周年の事業でも行っている。
 問い合わせと提出窓口は石田勉強堂(0848-22-
4871)へ。



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