2007年2月28日(水)
会議所記念館
 年間5万人ほぼクリアを
  尾道学研究会 江戸文政4年の古地図初公開 
記念館外観

展示の様子
 土堂1丁目の本通り商店街、「尾道商業会議所
記念館」が来月4日でオープン1年になる。年間
の入館者数は目標の5万人をほぽクリア、観光客
が立ち寄るだけでなく、2階に復元された階段状
の議場は市民グループや学生などによる発表会や
研修会、会合などで利用されている。今週末の3、
4日を中心に記念イベント、中旬には尾道学研究
会による勉強会、ワークショップなどが開かれる。
                  [幾野伝]

 記念館は1971年まで商工会議所で使われ、その
後所有していた佐藤忠男・尾道商工会議所会頭か
ら1999年、市に寄贈された建物(市重要文化財)
を市が修復復元し、商都尾道のシンボルとして昨
年3月、おのみち街かど文化館とともにリニュー
アルオープンした。
 入館が自由な1階では、テーマを設けてこれま
でに3回の企画展を開催、尾道の商業や文化に関
する資料やパネル写真で紹介している。有料の2
階議場は市商連の研修会や大学生、NPO法人の
作品発表会、各経済団体の例会、高校の学外授業
などで使われた。
 26日現在の入館者累計は4万7459人で、3月末
までには5万人に届きそう。
 記念イベントは2日〜7月4日第4回企画展
「尾道と北前船」市商工課▽記念館広場で3、4
日物産販売「北前船からのおくりもの」(尾道の
特産品と島根県奥出雲のそぱ、雲南町の餅などを
販売)市商連▽商店街で3日〜「龍の玉手箱 春
バージョン」の販売。市商連女性部▽3、4日映
画「センス・オプ・オノミチ」の上映会。カナダ
在住の映画監督リング・オオハマさんが昨年自身
のルーツである尾道を舞台に制作した短編映画
(20分)。3日は午後6時から8時、4日は午前
11時から午後5時まで繰り返して上映する。NP
O法人プラットフォームおのみち。
 尾道学研究会による企画展「古地図にみる尾道
風景展」は街かど文化館で14日〜18日。市立中央
図書館に保管されている鎌倉(伝)、江戸、明治
の古地図6点を蔵出し初公開し、古文書と合わせ
てかつての尾道風景に迫る内容。特に江戸文政4
年の尾道町割り図は横7mx縦3mの大きさがあ
り、館外で展示されるのは初めてという。
 講演会は17日午後6時から記念館で、八幡浩二・
尾道大学嘱託教員(文学博士)が「考古学から見
た尾道風景〜都市の成立と展開」▽田村禎英・尾
道大学美術学科講師が「尾道町絵図180年の比
較より」▽真野洋介・東京工業大学助教授(工学
博士)が「古地図から読み解く都市の変遷」と題
して話し、パネルディスカッションする。会員外
は資料代200円。
 散策イベント「古地図で歩く尾道町」は18日午
後1時半から、江戸の町割り図を手に旧市街地を
歩く。



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