2006年12月12日(火)
ベッチャー太鼓
20年節目力強く打ち響かせる
  藤原会長「末長く若い人に継承したい」
祭神
礎
 「尾道ベッチャー太鼓」の結成20周年記念コン
サートが10日、しまなみ交流館ホールで開かれ、
午前と午後の部とも満席となり、合わせて1400人
が2時間にわたる力強い古里太鼓の音を楽しんだ。
                [幾野伝]

 尾道ベッチャー太鼓保存会の主催で、一宮神社
総代長で太鼓保存会の藤原俊之会長が1986(昭和
61)年に数人の有志で始めたベッチャー太鼓の歴
史に触れながら、「現在では県内はじめ、県外か
らも招かれるまでに成長し、海外にも羽ぱたいて
いる。今回も練習を重ねて本番を迎えました。2
時間ゆっくり楽しんで下さい。これからも末長く
若い人に継承したい。真面目に、おごることなく
精進します」とあいさつ。
 川崎育造・尾道観光協会長は「ここまでやって
こられたのは市民に愛され、慕われ、共感を得て
いるから。20年前、最初は決して上手ではなかっ
たが、新たな挑戦と熱い思いに観客は感動した。
中四国を代表する太鼓集団になるまでには大変な
苦労があったと思うが、団結力で乗り越えられた。
尾道の伝統と文化の伝承者になってほしい」と激
励した。
 演目は力強く「礎」でスタートし(=写真下)、
ペタとショーキー、ソバの三鬼面によるパフォー
マンスを織り交ぜた「祭神」(=写真上)、中・
高生メンバーの研修生による「祇園」、女性団員
9人だけで「舞響」を披露。途中、元鬼太鼓座の
メンバーでプロの太鼓奏者、今福優さんらもゲス
ト出演、終盤は結成当時からの「ベッチャー太鼓」、
サンバのリズムを入れた「ベッチャーサンバ」で
盛り上げた。
 司会は幼稚園、小・中学校を尾道で育ち、吉原
正幸リーダーと幼友達のNHK広島放送局アナウ
ンサー、清川徹さんがつとめた。「千光寺山の中
腹に住んでいて、ペッチャー祭りの日には下まで
下りて行って、鬼を追い掛けて走り回っていまし
た」と曲間ごとに思い出話を披露するなど、会場
のムードを高めた。   〜後略・出演者一覧〜



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