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2006年11月10日(金) 大作を中心に 武蔵野美術大講師で独立美術協会会員 瀬戸内海の船や仏風景 瀬島匠さん、故郷因島で個展。 |
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因島出身で武蔵野美大講師、独立美術協会会員、 瀬島匠さん(44)が故郷で初めての個展を17日か ら3日間、因島市民会館で開く。制作の原動力と なっている因島の造船や瀬戸内の海、フランス留 学中に制作した100号から200号の大作を中 心に展示する。 因島高校から武蔵野美大油絵科に進み卒業後、 同大助手を務めながら1995年から7年間、フ ランス・パリに留学。ピカソが住んでいたモンマ ルトルの丘の洗濯の家と呼ばれるアトリエで個展 を開いたり、ピカソが出品していた世界的に有名 なジュンヌ・パン・チゥール公募展など積極的に 応募、芸術の都パリで腕を磨き2001年帰国し た。 独立展では92年から田近賞、小島賞、野口賞、 安田火災美術財団奨励賞、高畠賞、奨励賞に続き 03年、最高の独立賞を受賞、翌04年会員に推挙さ れた。尾道市で会員になったのは故小林和作氏、 故瀬尾正雄氏、福島瑞穂さん、木梨修氏に次いで 瀬島さんが5人目。現役が3人もいるのは全国で も稀で県内の広島市、福山市では会員はゼロで絵 の町、尾道の面目躍如。 「10年前から故郷で個展を開きたいと思ってい ました。独立美術協会会員になり、ふんぎりがつ きました」と展示するのは100号から200号 の大作12点を中心に32点。 祖父、父ともに造船マンで船や海に対する思い や憧れは人一倍強く、独立展での受賞作も幼い頃 から見てきた故郷の因島の日立造船の船や瀬戸内 の島々をモチーフにした作品が多く、それらの作 品やフランス留学中にノルマンディ地方で描いた 風景画=写真=など並べる。 「小さい時から船づくりを見てきて、こだわり を持ち、創作の原点になっています。因島に帰る たび次々に新造船がつくられているのを見て喜び を感じています。因島風景が数多く出品していま すので皆さん、ご覧になってください」と呼びか けていた。 |