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2006年10月4日(水) なかた美術館 尾道大学、塩川高敏さん「尾道を描く」展 気配が感じられる風景 水道やダムなど水へのあこがれ |
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潮見町、なかた美術館の企画展「塩川高敏―尾 道を描く」展が3日から始まった。尾道風景を中 心に大作がならび、尾道の魅力をあまねく伝えて いる。 尾道大学美術学科教授、国画会会員、塩川高敏 さんの「尾道を描く」はなかた美術館の「美の形 式−瀬戸内海の作家たち」の第4回目の企画展で 100号以上の大作を中心にデッサンを含め27点 が出品されている。 尾道の魅力にとりつかれ描いた「水道の夜明け」 や「小歌島」、神秘的な門田「ダム」、遠く海外 にも足を伸ばしベルギーフランドル地方の「ムー ス川の夜明け」など親水性の作品が多い。 このほか「大久野島」やギリシアのアクノポリ ス「春の丘」など大作が並んでいる。 美術評論家の高山淳氏は「住居を尾道に移し、 それがいい結果を生んでいる。ただ現象をなぞっ ているのではなく現象の持つ気配のようなものを 抽出している。その気配は画面の中で呼吸として 現れている」と批評している。 塩川さんは「ゆったりとした空間に展示でき、 作品が活きています。階段や上からも作品を鑑賞 でき、素晴らしい美術館です」と話していた。作 品の展示は尾道大学の講師や助手に全面的に任せ 「良い配置になっています」と満足そうだった。 11月5日までのロングランで入館料は大人50 0円、市内の小学生から大学生までは無料、市外 は100円。 |