2006年9月16日(土)
歴史博物館
 軸や仏像 仏教美術を間近に
  「知られざるシリーズ」西國寺編
展示の様子
 久保1丁目、おのみち歴史博物館(元広島銀行、
市重要文化財)で16日から、「知られざる尾道仏
教美術−西國寺編」が始まる。11月5日まで。
 開館1周年の特別展で、尾道の各寺院に伝わる
仏教美術を紹介していくシリーズの第2弾、夏の
浄土寺編に続くもの。西久保町、真言宗の古刹西
國寺(麻生章雄院家)の協力で企画。
 普段は安置、保管されていて、目にする機会が
少ない未指定の文化財を中心に19点を展示する。
 市重要文化財指定の南北朝時代「両界曼荼羅図」
の金剛界と同図胎蔵界(絹本著色、軸)、室町時
代の諸仏曼荼羅図をはじめ、木造如意輪観音坐像
(室町、高さ31cm)=写真=、毘沙門天立像(室
町)を中心に吉祥天立像(平安)と善膩師童子立
像(室町)の3点セットなど、照明の当てられた
仏像や軸を間近かに見ることで、落ち着いた気持
ちになってくる。足利尊氏が奉納したと伝えられ
ている軍扇と香合もある。
 「両界曼荼羅図」はこれまで、市立美術館での
「尾道佛教美術展」(1981年)、「観想の空
間展」(1998年)、「七仏めぐり寺院に見る
展」(2003年)、県立歴史博物館での「尾道
西國寺の寺宝展」(2003年)にも展示されて
おり、色鮮やかに表現された悟りの境地が見てと
れる。
 前回浄土寺編では、夏休みも手伝って約360
0人が入館している。「目に触れる機会の少ない
文化財で、尾道がもっている高い文化と伝統を理
解し、文化遺産への認識を深める機会にしてほし
い」と市世界遺産課では話している。
 入館料は一般200円、中学生以下は無料。休
みは火曜日。電話は0848-37−6555。

場所はこちらの「お」



ニュース・メニューへ戻る