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2006年9月5日(火) 尾道土産 ゆういちのパン屋・ムッシュが開発 いちじく酵母でラスク まろやかな味で帰省観光客に評判 |
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高須町東新涯、「ゆういちのパン屋ムッシュ」 を経営する広瀬優一さん(30)は尾道特産のいち じくを使った酵母で「尾道きまぐれラスク」を開 発、尾道のお土産として観光客や帰省客に人気を よんでいる。 フランスパンを輪切りし尾道特産の天然のいち じく酵母を使い、バターと砂糖をまぶし180度 前後の低温で焼いたラスクを8月初旬に開発した。 ラスク特有のカリカリ感やサクサク感に加えい ちじく酵母による蜂蜜のようなまろやかさが口内 にひろがる。協同で商品企画、開発に取り組んで いる写真家で尾道大学講師、村上アーカイプス、 村上宏治氏の「やってられないこの旨さ」のキャ ッチコピーを添え、一袋550円で尾道土産とし て売り出した。 お盆に帰省客や観光客が次々に買い求め、幸先 良いスタートを切った。値段も手頃でまろやかな 味が受け、「尾道ブランドの商品として普及させ ていきたい」(広瀬さん)と張り切っている。 同店の目玉商品「尾道いちじくあんぱん」はこ のほど開かれた「あんぱん博覧会」の中四国代表 に選ぱれ、味はもとより知名度をあげた。 農家のおじさんから貰ったもぎたての新鮮ない ちじくの食感が忘れられず、いちじくへの拘りは 人一倍強く、日本ではまだ誰も手がけてないドラ イ酵母に挑戦している。県立食品工業センターで ドライフルーツから酵母を作る技術を習得、現在、 日清製粉大阪工場でいちじくのドライ酵母の商品 化に向けて実験を繰り返し実用化の目途もほぼた ってきた。 「いちじくのドライ酵母はトルコ産だけで尾道 産いちじくのドライフルーツ製法ができれば大手 に供給でき尾道ブランドをアピールすることがで きます。店ではいちじく酵母を生かした全国発信 できる土産をこれからも作っていきたい」(広瀬 さん)。いちじくはJA尾道市で商品にならない 外品が年100トンもあり原料は十分に賄えると いう。 広瀬さんはパン職人の腕を磨くため女性でパイ オニア的な存在の石川芳美さんに師事し古来から 伝わるパンの製法や先端製法を学んできた。石川 さんの紹介で昨年8月、バケットパンの本場、フ ランスの有名なウーランジェリ・モンジュで修行 した。 |