2006年8月18日(金)
龍の卵の屋台も
全長800メートルの千光寺参道を刷りとり
 商店街に「巨龍」の拓本
  タツノオトシゴの幟2000本も展示
商店街での展示や風鈴の様子
 「2000年後の龍」に見立て千光寺参道の坂
道を帆布で刷りとった巨大な拓本が本通り商店街
のアーケードの天井に吊されている。長い帯状の
帆布は体をうねらせる龍さながらの姿で市民や観
光客を楽しませている。
 4日から7日にかけて東土堂町、JR山陽線踏
切から千光寺公園展望台までの坂道に帆布を敷き
詰め市民や観光客にインクとローラーで刷りとっ
た龍を想わせる巨大な拓本を14日、一番街から土
堂中商店街、センター街にわたるアーケードの天
井に吊した。
 巨大な拓本は幅90cm、長さ800メートルにお
よび龍が曲がりくねり蛇行しているような躍動感
と臨場感を表現するため上下にジグザグに吊して
いる。帆布に刷りとった石畳やマンホール、石段
の模様は龍のうろこを表現している。子ども達が
作った2000本からなる「2000匹のタツノ
オトシゴ」の幟も合わせて展示し=写真上=、龍
で埋め尽くされている。
 タツノオトシコの幟を作った子ども達は自分の
制作した幟を探すことで尾道の街の再発見をおこ
なっている。
 風鈴を龍の卵に見立て尾道名物、魚の行商の晩
寄りのように屋台を作り、町中を引いて回ってい
る。行き交う市民や観光客に拓本を刷りとっても
らい、2000年後の街の表情として保存してい
く=写真下=。
 「龍の道−2000年後の龍の行方」を企画し
た美術作家で福山市立女子短期大学助教授、柴川
敏之さん(40)は「この街に刻まれている歴史や
現在の姿を刷りとりながら、この場所の過去や未
来に思いを馳せてみてください」と呼びかけてい
た。



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