2006年8月18日(金)
照明灯を再利用
造船所のクレーンのライトアップ今月末終了
 『灯りのまちづくり』継承
  工場の再活用計画で撤去申し入れ
ライトアップの様子
 (続報)寂しい産業遺構を新たな観光資源に変
えたとして、04年度のグッドデザイン賞に輝き、
続いて映画「男たちの大和」のロケセットの舞台
になり、文字通りのスポットライトを浴びてきた
尾道市向島町の日立造船(株)向島西工場の6基
のクレーンのライトアップが、日立造船側の申し
入れによって、今月末で終了することになった。
 ライトアップを実施するにあたって、尾道市と
日立造船との間で「ライトアップが支障になる場
合は速やかにその旨を」という文書を交わしてお
り、これに基づき同社の方から「工場の再活用計
画により照明設備が支障となるため、照明機材等
を撤去してほしい」という依頼が9日付けで市に
提出されたもの。
 同工場を、地元等の企業群による船体プロック
工場として再利用する計画については、この申し
入れとは別で、詳しい内容については「まだ報告
を受けていない」と柚木延敏企画部長は17日、
話していた。
 夏休み中の8月31日(木)の夜10時をもっ
て、2年前の4月17日から始まった6基のクレ
ーンのライトアップは終了となる。
 直径58cmの照明灯(水銀灯)がクレーン1基に
4灯。6×4の24灯あり、これにカラーが付い
ている。
 この照明灯の再利用については、「尾道の夜の
景観として定着したライトアップについては新し
い試みを検討したい」と市観光文化課では話して
いる。
 その利用法については、これから観光協会等と
協議を開始することになるが、24の照明灯をま
とめて利用するというよりも、いくつかの方法に
よって再利用したい考え。
 例として、西御所上屋倉庫の利用転換に伴うラ
イトアップとか、橋本邸の庭園の解放など他の施
策における活用なども検討材料の1つとしている
ようだ。
 当面、今秋の「おのみち灯りまつり」で、どう
いう利用が出来るか?が喫緊の課題に浮上してき
たといえる。
 なお、先の東京での「尾道サポーターの会」の
席で、幹事の池尻昭爾氏(資生堂元執行役員)は
「クレーンのライトアップをやった岩橋庸夫氏が、
今度は大阪の通天閣の照明を担当することになっ
た」と、尾道での活躍が広く世間に認められてい
ることを素直に喜んでいた。



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