2006年8月2日(水)
岩子島厳島神社管絃祭に1000人
 幻想的な"平安絵巻"
  提灯がゆらめき、優雅な調べ
船の上で太鼓や笛の演奏
 向島町岩子島の「厳島管弦祭」が30日夜催され、
岩子島海水浴場沖合で御座船の提灯がゆらめき幽
玄な調べが響き、幻想的な平安絵巻が繰り広げら
れた。
 岩子島民俗伝統保存会(三阪博幸会長)主催で復
活し丁度10年目。祭りは定着して町内外から10
00人を越える観客が訪れた。
 午後6時過ぎ、西の筆影山の山の端に夕日が沈
みかけると松明を焚いた、さいとう木船を先頭に
大提灯をつけた御神体の天秤を安置した御座船、
そのあと伴走船2隻と計4隻が真っ赤な大鳥居前
から出発、塩釜神社沖合の尾道水道をゆっくり旋
回した。
 白河昭彦大組長らが鯨島に上陸、海の守り神
「鯨島神社」に御神酒を供え海運の隆盛を祈った。
 夜の帳がおり辺りが暗闇につつまれると鯨島か
ら御座船など4隻が岩子島海水浴場に戻り、鉦、
太鼓、笛による「チャンギリ」、「笙の笛」の雅
楽の調べにのり大鳥居の前の海面を旋回。4隻の
提灯船の競演で海面にゆらめく幻想的シルエット
は平安絵巻を彷彿させ、観客は固唾を飲んで見入
っていた。
 大鳥居前に御座船が着くと富浜厳島神社、児玉
道隆宮司が出迎えの神事を執り行い、御神体の天
秤が陸に上がるとリズミカルな天秤太鼓にあおら
れ、民俗文化保存会と子ども会のメンバーが四方
の縄を引っ張り合い、厳島神社社殿を回り、奉納
した。
 天秤は再び御座船に乗せられ、管弦の演奏にの
り、ゆっくりと海上を巡幸した。
 [写真は巡幸前の御座船で雅楽を演奏する岩子
島民俗文化保存会のメンバー」。
岩子島=いわしじま

場所はこちらの「い」



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