2006年6月22日(木)
 尾道鉄道の雄姿再び
  前田さんと振り返るオノテツ
展示に見入る人々
 今は無き「尾道鉄道」をテーマにした尾道学の
例会が、尾道学研究会と三訪会の共催の形で、市
立中央図書館視聴覚ホールにて18日開かれ、消え
た鉄路・尾道鉄道の記憶を求めて、多くの市民が
参会・聴講した。
 先ず開会前に、元RCCの山中善和さんが所蔵
する「文学のふるさと尾道」が上映され、昭和42
年のスローな尾道風景がスクリーンに懐かしく映
し出された。この作品は山中さんがディレクター
として制作したもので、山中さんがその経緯など
を紹介した。
 続いて本題となる尾道鉄道へ移り、ゲストであ
る元尾鉄職員の前田六二さんが、尾鉄の思い出、
尾鉄のあった風景を回想された。
 途中、輸送から関連して、家畜や人力による物
資運搬の一コマも語られ、尾道から御調の市村へ
荷馬車で帰る道中、栗原辺りで一服してほろ酔い
気分になっても、馬をパチンと叩いたら、後は眠
っていても馬が自分の家へ連れて帰ってくれたと
いう(馬が道程をちゃんと覚えている)、のんび
りほのぼのとした話から、畑(木ノ庄)や仙人峠
の上り坂では「押しこ」といって、荷車を人間の
力で押していたエピソードなどが紹介され、参会
者は皆興味深そうに聴き入っていた。
 後半は、前田さんの労作『消えた鐵路・尾道鐵
道』からの写真スライドを交えつつ、参加者みん
なでありし日の尾鉄の雄姿を偲び、振り返るひと
時だった(写真は会場に展示された資料に見入る
参会者)。



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