2006年6月21日(水)
ベッチャー太鼓
 プロ奏者の指南受ける
  12月に結成20周年コンサートを
太鼓指導
 「ベッチャー祭り」で知られる東土堂町、吉備
津彦神社(一宮神社)を母体に、県内を代表する
和太鼓奏団に成長、国内外で演奏活動している
「尾道ベッチャー太鼓保存会」(藤原俊之会長)
は18日、「鬼太鼓座」の元メンバーで、現在も古
里の島根県匹見町を拠点に活動している日本を代
表するプロの和太鼓奏者、今福優さんを講師に迎
え、市公会堂で練習を行なった。
 ベッチャー太鼓の活動20周年を記念するコンサ
ートが今年12月10日(しまなみ交流館)に計画さ
れていることもあって、技術の向上を目的に4年
前にしまなみ交流館での公演で知り合った今福さ
んに指導を要請したもので、リーダーの吉原正幸
さんはじめメンバーら35人が参加。
 「本番のつもりでやろう」と吉原リーダーの掛
け声でスタート。「祇園」や「蒼天」、「礎」な
ど太鼓にプラスして横笛や鉦などもアレンジした
オリジナルの7曲を順次演奏。今福さんは曲が終
わるたびにパーツごとの音の出し方や力の入れ具
合などを実演しながら説明(=写真)、大太鼓に
ついては「下腹で体重を支えて、バチを切る感じ
で打ち抜く。要らない力は抜くのが肝心」などと
アドバイスしていた。
 ベッチャー太鼓は1986(昭和61)年の尾道
みなと祭に有志数人で演奏したのが始まりで、翌
年の大連・尾道友港博に出演したのをきっかけに
「後世まで継承していく太鼓を−」と一宮神社青
年部員によって正式に結成、「倉敷天領太鼓」の
代表から指導を受け、修練を重ねた。これまでア
メリカ合衆国や香港、シンガポールで海外公演を
果たすなど、国内外で高い評価を受けている。
 保存会では毎週土曜日、高須小学校で練習を重
ねており、「腕の振り方など、適切な指導を頂い
た」と吉原リーダー。晩夏にもう一度、今福さん
に来尾してもらい指南を受けることにしている。
                 [幾野伝]



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