2006年4月9日(日)
尾道学への誘い
 改めて「尾道学」とは何ぞや?
  「尾道学研究所」 林 良司
 本紙愛読者にはすっかりお馴染みとなった「尾
道学」の文言であるが、どうも今一つよく分から
ない方も居られるやに思う。ある御隠居さんから
「尾道学は要するに郷土史の事じやろ」と問われ
たがそれは正解とは言えない。そこで改めて「尾
道学」とは一体どういうものであるかを説明させ
て頂き、皆さんのご理解・ご賛同を仰ぎたい。
 尾道学を全国的な観点から見れば「地域学・地
域文化学」となる。本紙でも幾度となくご紹介し
た「東北学」はその先進事例であり、この他にも
「金沢学」、「播磨学」、「京都学」など各地で
「地域学」への取り組みが既に行われている。
 地域学とは、読んで字の如く地域(文化)を学
ぶものであり、歴史文化はもとよりそこにはあり
とあらゆる分野が内包されている。一例を示せば、
歴史、民俗、人、自然環境、食文化、産業、通信、
交通、芸術..などなど範囲は無限大に広い。
 1月例会で雑煮がテーマになったが、郷土料理
(これは食文化に入る)について勉強するのも尾
道学の一つ。尾道ラーメンの探究何てのも無論尾
道学なのだ。また「まちづくり」を考える事にも
尾道学はつながって来る。
 であるが故に御隠居さんの言う郷土史というの
は大きな枠の内の一角でしかない(人物史、産業
史、通信史など歴史的アプローチが核になってく
るのは間違いないが)。
 尾道のまちを教材として、「地域を知る・学ぶ・
考える」ものが尾道学なるものである。
 尾道は魅力溢れる文化資源に恵まれており、そ
のネタは尽きる事がない(合併により更に増幅)。
 そんなわがまち尾道を共に勉強しましょという
のが「尾道学研究会」の集いになる。研究会と言
えど眉間にしわ寄せる如きお堅いものでは決して
ない。楽しみながら地域学習・再発見する場とし
て尾道学研究会はある。
 そこに専門的な予備知識は必要ない。これから
勉強しようというのだからこれは当たり前だろう
(丁稚どんも日々勉強させられております)。
 とにかく尾道をもっとよく知りたい、学びたい、
そして考えてみたいという思いさえあればそれで
十分なのである。
 【尾道学研究会案内】
 趣旨・・地域を知る・学ぶ・考える「尾道学」
の構築と実践。
 活動項目 1.定期的な例会・フィールドワーク
等の開催 2.尾道学企画展としての『まちかど尾
道学ミュージアム』の開催(不定期) 3.尾道学
資料の収集・保存管理・活用。
 会費・・年額1200円。

問合わせ先=
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