2006年3月23日(木) CANCIONライブ 掛け替えのない思い出 「大林監督と過ごした尾道の夏」 |
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(続報)2年前の夏に、大林宣彦監督(68)が 古里尾道を舞台にプロモーション用のショート・ ムービーを撮影、主演した若手音楽ユニット「C ANCION」(カンシオン)の尾道ライブが21 日夜、新浜1丁目のレストラン「ファンダンゴ」 で開かれ、50人が清涼感あふれるポップスの唄声 を楽しんだ。[幾野伝] ファーストアルバム『WEROAD』(BMG JAPAN)の発売を記念してライプツアー中の CANCIONは、「どうしても思い出の地尾道 で−」と緊急企画。昼間に九州福岡での2ステー ジを終えて、その足で新幹線に飛び乗り、今回も 福山で在来線に乗り換えて、尾道水道に映るお気 に入りの夜景を眺めながら再訪を果たした。 「いつか尾道でライブをと思ってましたが、今 日一つ夢が叶いました」と語り掛け(=写真)、 尾道との深い関わりを築いた2枚目のシングル 「嘘つき」をはじめデビュー曲「疾風怒濤」、 「春風」、チューリップのカヴァー曲「青春の影」 などアンコールを含めて10数曲を唄いあげた。会 場からは熱い手拍子と声援が贈られた。 曲間では、尾道の町の印象や撮影の思い出話し などを披露。「尾道の自然や町並みが大好きにな りました。近付いてくる台風を気にしながらの撮 影でしたが、通り過ぎた後の、東京にはないあの 満天の星空が強く印象に残っています。商店街で 食べたお好み焼きが美味しかった。あの時は本当 に帰りたくないと思った」とコーラスの繁本穣さ ん(24)。 「お帰りなさい。尾道の町や海に、CANCI ONの唄声が響くことを、ぼくはとても幸福に思 っています。尾道が又、穏やかな暮らしの古里に 戻ったら、尾道で一緒に映画撮ったり出来るかも。 元気に唄って、平和な未来を創ってドさい。2人 の唄が世界中に、深く広がって行きますように。 ぼくは今年、これから3本の映画撮影と大学院教 授です。互いにしっかりやろうね」という大林監 督からのメッセージも紹介された。 メインヴォーカルの古谷智志さん(25)は「尾 道の方々に優しくして頂いて、あの夏に監督と過 ごした数日間は人生の中で掛け替えのない思い出」 と話し、「作品を創ることは常に新しいものを− と追求してしまいがちですが、時には戸惑いや立 ち止まってみることも必要ではないか。古き良き ものからヒントを得て、温故知新の気持ちを持っ て唄っていきたい。また尾道に帰って来ます」と 支援を呼び掛けた。 |