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2006年2月19日(日) 完成披露会 てごう座が山口の国民文化祭で小林和作画伯を上演 「財間節」を全国、海外に 名調子「三国志」などデジタル化 |
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博学強記で日本、中国の戦史や英雄を語ったら 天下一品の「財間節」を尾道文化として後世に残 そうとCDとDVDに蘇らせ、その完成披露会が 17日夜、土堂2丁目、尾道ロイヤルホテルで財間 翁を敬愛する40人が参加して聞かれた。財間節を 全国、世界に広めていこうと話していた。 財間八郎デジタル化文庫実行委員会を立ち上げ た入船裕二さん(市文化財保護委員会参与)は 「財間先生の講演をデジタル化して後世に残すこ とが尾道文化の伝承につながる、膨大な記録があ り今回は第1弾だ」と語り、「大変な労力と資金 を要するがこれからも記録を保存していきたい」 と述べた。入船さんは中国の郵便切手に描かれて いる「三国志」をスライドで写しながら「財間節」 に劣らぬ「入船節」で合戦の模様や武勇伝を語り、 喝采をあびていた。 市長代理の柚木延敏参事は入船さんらが尾道文 化の継承に取り組んでいることに敬意を払い、 「市としてもお手伝いできることは前向きに取り 組んでいきたい」と応えていた。 司会の田辺耕造さん(アンデックス)が亀井静 香代議士が早速20セット買い東京でPRすると報 告、秘書の門永健次さんが「財間節の伝道師で頑 張ると言っていました」と語り、会場を沸かせた。 スピーチで尾道学園理事長、三宅敬一さんが入 船さん、故河本明さんとウィーンに旅しモーツア ルトの演奏を聴く際、河本さんが即興で30分にわ たりモーツアルトを語った。尾道の語り部として 財間先生、入船先生に次いで日頃良く勉強してい た河本さんに期待していたが残念だった。入船先 生に次ぐ尾道文化の担い手が早く現れるよう呼び かけていた。 CD、DVD発売元のNPO法人尾道てごう座 の田島美鈴理事長は日本全国に財間節を売り、尾 道文化を広めていきたいと意気込みを語り、「今 年、山口で開かれる国民文化祭に県代表として、 てごう座が出演することが決まった。山口県出身 の小林和作画伯を上演、山口の人達にぶつけてみ たい」と慶事を報告、感動を呼ぶ舞台にしたいと 張り切っていた。 デジタル化の製作責任者の写真家・尾道大学講 師、村上宏治さんはデジタル化にあたり、2つの 考え、一つは近親者や研究者用に、もう一つは一 般向きと作業を進めている。現在収集したのは肉 質原稿2500枚、テープ1300本、写真35 00枚でテープは重複したものがあり、618本 に絞った。今回発売された「三国志」と「尾道十 ケ寺」のCD、「安永の屏風」のDVDは14本の テープからおこしたもので全体のわずか2%ほど、 「膨大な作業が残っている。素晴らしい学問を次 世代に引き継いでいく責任ある仕事に従事でき光 栄です」と話していた。 博学強記の財間翁は日本、中国のみならずギリ シア、アレクサンドリア、イタリアと遠く海外の 歴史にも踏み込み、講演している。 「三国志」が12巻セット(1巻60分)が1万5 00O円、「尾道十ケ寺」(70分)が2500円、 「安永の屏風」(70分)が3500円。尾道てご う座(電話0848-46-3552)で販売している。 [写真は完成した財間節のCD、DVDを手に する入船さん] |