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2006年2月8日(水) 創業地で75年 啓文社久保店が閉店へ |
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啓文社(手塚淳三社長)の久保店(久保1丁目) が今月25日で閉店することになった。「創業の地 ということで出来るだけやってきましたが、時代 の流れです。75年間、地域の皆様に可愛がってい ただきました」と同社では話している。 1931(昭和6)年1月、同場所で手塚景三氏 が本屋を開店したのが同社の始まり。車社会で郊 外の大型書店が主流になっている現在、久保店の 売り場面積は約40坪しかなく、県内にある同社の 書店19店舗の中では取り扱い量、売上げとも最少 の状況になっていた。同社会長だった景三氏が昨 年11月に他界したこともあって、区切りとするも の。 久保店では8日から最終日まで(日曜休み)、 閉店セールを行う(=写真下)。子供から大人ま で関心が集まっている「しかけ絵本」(200種) や著書直筆のサイン入り本(23種)、再販制度か ら外れた児童書から趣味の分野まで、幅広いジャ ンルの本を定価より安く販売する。 同社の書店は市内では福屋プックセンター、高 須店、新浜店、天満屋ハピータウン店(向島町) の4店となり、「それぞれを更に充実させていき たい」と話している。 店舗の奥側で開いているベネッセ英語教室はこ れまでどおり継続していき、店の跡利用はこれか ら考えていくという。 [幾野伝] |
転載責任者メモ:尾道駅の方から商店街を歩き、アーケードが無くなった先に
あるこのお店。ここで"尾道本"を買ってとなりの甘味「てまり」で
のんびり読んだこともあるのでちょっと寂しいですが、今や駅前福屋
2階などで大々的にやっているので小規模店の合理化は商売的に仕方
ないところなのでしょう。小規模と言っても、商店街の中では大きい方
でしたが。
商店街の小さな本屋さんには自費出版のような"尾道に関する本"を
置いてあるときもあって、尾道ファンとしては商店街を歩く楽しみの
1つだったりします。郷土史研究の本などは今の時代でもネットで
手に入らなかったりしますから、地元でのお楽しみです。