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2006年1月24日(火) 翁志した尾道の発信を 名誉市民「三木半左衛門」法要開く |
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千光寺公園の基礎を築いた尾道市名誉市民の三 木半左衛門(1834〜1912年)の祥月命日 (23日)に合わせて、市民有志でつくる三木半左衛 門翁顕彰会(島居勝会長)は22日午前10時から、菩 提寺の千光寺(多田義信住職)で法要を行った。 半左衛門のひ孫にあたる池辺真理子さん夫妻を はじめ翁の研究家で顕彰会の結成に尽力した広島 市、樫本慶彦さん、入船裕二さん、議会から山中 善和、松谷成人、杉原孝一郎の3市議、画家の上 野重治さんら40人が出席。客殿の持佛堂で多田住 職と真祥副住職が読経するなか、全員で焼香して 改めて同氏の偉業を顧みた。 島居会長が「顕彰会は翁をただ偲ぶだけではな く、翁が志した尾道の素晴らしい眺めを多くの方 に知ってもらいたい気持ちで、情報発信を目的に している」とあいさつ。 尾道青年会議所未来ビジョン委員会が昨年、制 作発行した「未来の観光雑誌 てくてく尾道20 15年度版」について、村上稔委員長がミニ講演、 「この本を見て、家族などで面白ろ可笑しく語っ てほしい。尾道のためになれぱとの思いで作った」 と話した。 顕彰会の活動は4年目になり、これまで千光寺 公園への桜の植樹、昨年は尾道瑠璃ライオンズク ラブが南斜面の旧公園に、キョウチクトウの苗木 とともに「共楽園」の記念碑を建立している。 三木半左衛門は阿波(徳島)の生まれで呉服商 と両替商を開業。販路先だった尾道の土堂に移り 住み、書籍商三木文明堂を経営。千光寺山からの 景観を活かして町の憩いの場を作ろうと、寄付金 を集めるなどして1894年から千光寺公園の前 身「尾道共楽遊園地」を建設。公園の造成や山麓 からの石段敷設など難工事の末に1902年完成 させ、尾道市に寄付した。1968年、平山角左 衛門、山口玄洞とともに尾道市名誉市民に選定さ れた。 [幾野伝] |