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2006年1月18日(水) 瀬戸田町合併50周年記念誌を発行 歴史海道瀬戸田を歩く 街の素顔を余すことなく紹介 |
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合併して尾道市に編入された瀬戸田町はこのほ ど合併50周年記念誌「歴史海道瀬戸田を歩く」を 発行し全世帯に配布した。 106年前の明治22年、瀬戸田と沢が合併し 瀬戸田町が誕生、以来各村々と合併を進め、昭和 30年に南生口村と合併し現在の姿となり50年。半 世紀の節目の年に尾道市と合併、記念誌を発行し 旧瀬戸田町に別れを告げた。 「歴史海道瀬戸田を歩く」は写真家で尾道大学 非常勤講師、市文化財保護委員、村上宏治氏が企 画、制作、プロデュース。尾道大学美術科の成瀬 智美、姫路文子、火宅靖子、黒川幸子、浜下幸世 のみなさんがデザイン、イラスト、資料編纂に携 わっている。 A4版、155ページで村上氏と写真家、麻生 祥代さんの写した見事な写真がふんだんに使われ、 見やすく分かりやすい編集となっている。 この島には神が宿り、仏が宿り、自然が語りか けてくるではじまる「瀬戸田路地探訪」は瀬戸田 など町内12地区の寺院を紹介、国の三重塔のある 向上寺や耕三寺など23もの寺や神社があり、寺の 町尾道市に匹敵。かっての繁栄がしのぱれる。 「祭り」は夏、瀬戸田水道で行われる灯範流し や天秤祭り、ホーランエンヤなど地域の伝統行事 が継承され、地域をあげて盛大に行われている。 蜜柑餅やいぎす豆腐、カンコロといった「素食」 が今なお食卓を飾っている。 ひょうたん島伝説や亀の首など「語り継がれる 伝説や民話」。瀬戸田豪商の証し「堀内邸」。 明治43年から「写真に見る瀬戸田の群像」、江 戸時代に開発された「瀬戸田の塩業」では入浜、 流下式塩田が詳しく紹介されている。 島の観光を支えた耕三寺、産業を支えた造船や 柑橘、平山郁夫画伯の原風景や美術館、写真と年 表で瀬戸田町の50年の歴史を振り返っている。 戦前、戦後にわたり政治、文化、産業、観光、 風俗とあますとこなく瀬戸田町の素顔を伝えた記 念誌となっている。 |