2006年1月17日(火)
山波神明とんど
 伝統受け継ぎ健康願う
  浜下と今免北の当番で賑やかに 
大きなとんどを担ぐ人々
 元禄年間から350年以上の歴史があり、尾道
市民俗文化財に指定されている「山波神明とんど」
が15日、市立山波小学校のグラウンドで開かれ、
町内外から1500人が集まって、地域や家内の
安全、健康を祈った。
 町内10地区のなかで今年は浜下と今免北の2地
区が当番となり、4日から青竹や稲わらを結束し
てしめ縄やみかん、干支の犬の人形、書き初め作
品などを飾り付けて高さ13m、重さ400kg近く
ある神輿型の大とんどを1基づつ制作。山波子ど
も会と山波保育園でも、高さ10mほどの小型とん
ど3基を用意した。
 午前中に山波艮神社で地区の代表者らが祈願祭、
お祓いを受けたとんどを会場に運んで、正午に開
会。尾道ケープルテレビの旗手恵美さんの司会で、
地区を代表して浜下地区の頭屋、高垣忠常さんと
今免北地区の頭屋、熊丸博さんが祭りの歴史を説
明し、「皆さん1年を健康に過ごしましょう」と
あいさつ。
 子ども遠のとんどとを互に、法被を着た氏子の
担ぎ手が「山波のとんだよー、よいせーそこせー」
と囃子を唄いながら、グラウンドを勇壮に練り廻
り(=写真)、とんど同士を激しくぶつかり合わ
せた。
 このあと点火し、持ち寄った正月飾りや書き初
めを入れながら燃え盛る炎を囲んで1年の無事を
願い、言い伝えどおりに残り火を線香に灯して持
ち帰る参加者もいた。
                 [幾野伝]



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