2005年11月6日(日)
和作忌
高橋玄洋氏「喜寿の祝い」で市長
 玄洋さんの人柄の様な町に
  山口玄洞書と似顔絵を贈る
参拝の様子、似顔絵を贈る川口協治さん
 尾道市名誉市民の小林和作の祥月命日の4日、
第32回の和作忌が午後2時から和作忌協賛会
(石田克彦会長)の主催で、菩提寺の西久保町西
国寺で営まれた。
 麻生大雄副住職の読経が流れる中、小林家の遺
族に和作ゆかりの人に加えて、同夜の「玄洋会」
に出席する遠来の人たち約80人が、和作へのそれ
ぞれの思いを胸に次々と墓前に線香を手向けた。
 続いて本堂で偲ぶ会を開き、石田会長が「日本
人の花鳥風月より、中国文化の風花雪月を愛でた
文人和作論」の触りを語り、「(市立)美術館で
の和作常設の替わりに、なかた美術館にそれが出
来たことが喜ぱしい」と述べた。
 孫の真鍋素則さんが祖父の思い出を語り、毎年
和作忌には帰省している高橋玄洋さんも思い出を
語った。
 午後6時から、会場を西山別館に移して玄洋さ
んの喜寿を祝う会が開かれ、帯広・所沢・神奈川・
奈良・四日市・神戸などの支部と地元の合計60人
が出席した。
 村上選尾道支部支部長代行が歓迎の挨拶。亀田
市長が祝辞の中で「ホリエモンや大和ロケセット
などで話題を提供しているが、尾道に似合うのは
玄洋さんの人柄のような町だ」と話した。
 玄洋さんの謝辞に続いて、評伝小林和作「花を
見るかな」を漫画化した川口協治さんが玄洋さん
の似顔絵を描く間に、帯広・所沢・奈良・尾道の
各支部長が挨拶。
 出来上がった似顔絵に参会者全員が寄せ書をし
て、中国新聞連載の山口玄洞の書(掛軸)とともに
喜寿の祝いに贈った。
 玄洋さんは「小林和作、山口玄洞の偉大な名誉
市民2人を書いたので、残りは三木半左衛門翁1
人になった」と自身の″故郷への恩返し″への思
いを語った。
 全国区の北海道の六花亭を筆頭に、松竹芸能O
B、陶芸家、茶道家に所沢の主治医。歌手の石田
格子さんと女優の羽場さゆりさん(いずれも東京)、
それに地元からは新しく尾道大の塩川高敏教授
(美術)やなかた美術館の中田冨美さんら常連か
らニューフェイスまでの多彩な顔ぶれが揃い、玄
洋さんの人脈と人柄に改めて思いをする楽しいひ
とときだった。



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