2005年9月22日(木) 真言宗金剛院 昨年の台風ダメージに 六地蔵お堂再建 屋根瓦譲り受けるなど浄財で |
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西久保町、真言宗摩尼山金剛院(小野旭應住職) の境内にある「六地蔵尊」のお堂がこのほど、新 しく再建された。 室町期の制作と目される地蔵菩薩(高さ180cm) を中心に、左右に3体づつの″7地蔵尊″が奉ら れており、珍しい形態となっている。全体を覆っ ていたお堂が長年の風雨で老朽化。昨年秋の長雨 と台風で限界に達したことから、再建を検討して いたところ、小野住職(63)と顔なじみの杉谷敏 行さん(若竹うどん)から店の改築で不要になった 石州屋根瓦600枚を譲り受けることになり、話 しが実現化した。 今年に入って檀信徒らに呼び掛けたところ、50 数名から合わせて160万円の浄財が寄せられた。 春に後藤組(後藤幸範社長)による基礎工事、7 月に1ケ月かけて佐藤工務店(佐藤充美社長)が化 粧プロックと檜材で完成させた(=写真)。 「お陰様で、長年の課題だったお堂を直すこと が出来ました」と小野住職。現在同寺では、本堂 と庫裏の新築再建の計画もあがっている。 同寺境内にある金比羅神社堂には、カラス大天 狗や尾道ゆかりの横綱陣幕久五郎の相撲板番付、 堂裏手にはお祈りして軽く持ち上げることが出来 たら願いごとが叶うという「重軽(おもかる)さ ん」と呼ばれる石造りの天狗面など、多くの歴史 と伝説が継承されている。 [幾野伝] |