2005年7月26日(火)
岩子島厳島神社管絃祭に1000人
 幻想的な"平安絵巻"
  提灯がゆらめき、優雅な調べ
海を行く管絃船
 向島町岩子島、「厳島神社管絃祭」が24日夜、
催され、岩子島海水浴場沖合に御座船の提灯がゆ
らめき、幽玄な調べが海上に響き、ゆったりとし
た平安絵巻が繰り広げられていた。
 岩子島民族文化保存会(三阪博幸会長)主催で復
活して9年目。祭りは定着し町内外から1000
人が見物に訪れていた。
 午後6時過ぎ、西の筆影山の山の端に夕日が沈
みかけると松明を炊いた、さいとう木船を先頭に、
続いて大提灯をつけた御神体の天秤を安置した御
座船、そのあとを伴走船2隻と計4隻が真っ赤な
大鳥居を出発、塩釜神社沖合の尾道水道に出てゆ
っくりと旋回。
 大谷博章大組長らが鯨島に上陸、"海の守り神"
鯨島神社にお神酒を備え、海運の隆盛を祈った。
 夜の帳がおり、辺りが暗闇につつまれると鯨島
から御座船など4隻が岩子島海水浴場に戻り、鉦、
太鼓、笛による「チャンギリ」、「笙の笛」の雅
楽の調べにのり大鳥居前の海面をゆっくり円を描
くように回る、まさに″平安絵巻″。4隻の提灯
船の競演で海面に灯がゆらめく幻想的シルエット
を海岸の観客は固唾を飲んで見入っていた。
 大鳥居前に御座船が着くと永山宗忠厳島神社宮
司代務が出迎えの神事を執り行ない、御神体の天
秤が陸に上がるとリズミカルな天秤太鼓の演奏に
あおられ、岩子島民族文化保存会と岩子島子ども
会が四方の縄を引っ張り合い、厳島神社社殿を回
り、奉納した。
 天秤は再び御座船に乗せられ、管絃の演奏にの
り、ゆったりと海上を巡幸した。

岩子島厳島神社はこちらの「い」



ニュース・メニューへ戻る