2005年6月2日(木)
川尻新池 清浄な睡蓮花開く
池の風景
 テレビ塔が林立する高見山の絵姿が川面に映し
出される向島町最大の溜め池、川尻新池(面積1
万800平方m)。春から初夏にかけて白、薄黄
色、それにワインレッドの睡蓮が咲き、人目を楽
しませている。
 花は朝ひらき、未(ひつじ)の刻、午後2時頃
から閉じはじめることから睡蓮という名前がつい
たという。昼過ぎから夕方に花が閉じるのは水温
に関係がある。
 花言葉は「清浄」―。見るからに清楚で趣のあ
る睡蓮は多年草。根は水底の泥の中、幾重にも重
なった緑の葉と純真な白、浄土を思わせる薄黄色、
温みのあるワインレッドの花が水上に幾何学模様
を描き、テレビ塔を映し出した川面になじんでい
る。川の真ん中に造成された小島ともマッチし、
光の加減で刻々と変化し、いつまで眺めていても
見飽きない。
 「今年もまた、綺麗に咲きましたねえ」と行き
交う人もしぱし足を止め季節の風物詩になった睡
蓮に見入っていた。

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