2005年2月27日(日)
安井収蔵審査員「絵は心で描くもの」
 11回尾道四季展開幕し表彰式を
表彰式と会場の様子
 ビエンナーレ方式の隔年で開催されている第11
回「絵のまち尾道四季展」の展覧会が26日、開
幕した。3月13日まで、千光寺公園内の市立美
術館に入賞26点と秀作40点、過去10回のグラ
ンプリ作品と受貧者の近作を展示、さらに本通り
商店街の商店やホテル、ギャラリーなどを会場に
412点の入選作品が飾られている。
 オープニングを兼ねた表彰式は午前10時から、
尾道の町並みが見渡せる市立美術館のロビーで行
われ、受賞者と各賞の贈呈者が出席。主催者の亀
田市長代理で第1回目から職員として間わってい
る柚木延敏・観光担当参事が「尾道の絶景と歴史
文化を全国に広めたい思いで、22年前に四季展
を立ち上げた。22歳と言えば大学を出て社会に
一歩出る年。ここまで長期間継続でき、押すに押
されぬ美術展になった」とあいさつ。
 審査委員長の日本芸術院会員、清原啓一さんは
「作品レベルは全国でも高い公募展。入賞作品は
甲乙付けがたく、差がなかった」、1回目からコ
ーディネーター役をつとめている酒田市美術館長、
安井収蔵審査員は「回を重ねてみなさん技術は達
者になられたが、素朴な心が失われ、上手く描け
ぱよいという作品も一部に見られた。絵は技術で
はなく、心で描くもの」と講評した。
 グランプリ尾道賞に輝いた谷川涼子さんはじめ
(=写真上)、1人ずつに表彰状とトロフィー、
副賞などが手渡された。
 美術館の展覧会(=写真下)入館料は一般300
円、大学高校生2百円、中学生以下無料。月曜日
は休館。



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