山陽日日新聞ロゴ 2004年12月18日(土)
持善院
来年だんだん良い年に
 藤井住職「酉」の飾り紙作り
制作中の住職と、しめ飾りの付けられた寺
 新しい年の縁起物として毎年喜ばれる「飾り紙」
作りが西久保町、真言宗持善院で、藤井栄真住職
(72)の手によって急ピッチで進められている。
 飾り紙は、古くから家運の隆盛や招福を祈って、
神棚や仏壇、床の間、玄関などに張り出されるもの
で、藤井さんが住職に就任した年の1965年から
作り始めて、40年になった。もともとは贈り物の
受領印の代わりにと手渡していたものが口伝てに広
がり、新年の参拝者に手渡すようになったもの。
 来年の干支「酉」に因んで、尾の長い鶏や可憐に
羽根を広げた鳳凰、七福神、宝船、宝珠など合わせ
て50種にのぽるオリジナルのデザインを下絵に、
祈祷した奉書や色紙、半紙サイズの和紙に分けて、
5、6枚ずつ重ねて手製の彫刻刀で切り抜いている
(=写真上)。
 大晦日までに約4千枚を作り、新年三が日の初詣
客に1枚ずつプレゼントする。
 藤井住職は「相次ぐ台風や地震、戦争、犯罪、景
気など、今年はあらゆることが悪かった。来年はだ
んだん良くなってきてほしい。皆さん方に良いこと
がありますようにと願いながら作っています」と話
している。
 同寺では先日、境内にある多賀皇神社にしめ縄の
原形とされている「龍」のしめ飾りを竹で製作し奉
納、新しい年を迎える(=写真下)。
場所はこちらの「し」



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